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2021/07/19

自責と他責
筆者:石黒太一
 

就職をするから人が変わるということはなく、就職活動で現れる自分は今までの自分の行動や考えが反映されたものです。就職活動を通して成長したり、内省によって変化するということはありますが、ぜひ今から意識しておきたいことがあります。それは「自責」という考え方です。
 
スポーツで考えるとよく分かるのですが、チームスポーツの場合、自分はミスをしていないんだけど他のポジションのミスで試合に負けてしまうということがあります。(そもそもその考えが他責ですが・・・。)もしミスをしたポジションの選手が悪いという責め方をしたらどうなるでしょうか。チームワークは乱れ、互いに高め合うはずの仲間がギスギスし始めます。逆に、もし自分がもう1点取っておけばとか、自分がカバーに入っておけば負けることはなかったと考えると誰かのミスがあったから負けたということではなくなります。他人のせいにするのではなく、すべての出来事の原因は自分にあると考えることです。
 
自責で考えると、必要以上のストレスを感じなくてよいということがあります。他人を変えることはできないのに、その他人のせいにしていると、解決しないもやもやを抱えることになります。自分が変わればいい、自分の行動に原因があると考えれば、解決策はとても簡単です。自分の行動や考えを変えるだけなのです。自分のことを責めすぎてもいけませんが、自分から変化を生み出せば必ず周囲も、変わっていきます。とても簡単な例で言えば、雰囲気の良くないチームに所属していたとします。挨拶もまともにしないチームを問題と考え、自分から変えると考えれば、まず自分から挨拶をすることなどからはじめます。最初は何も変化しないかもしれませんが、続けていくことで必ずチームの雰囲気は変化していきます。
 
自責だからといって暑い夏が涼しくなることはありませんが、自分を暑さから守ったり、暑さ対策をすることはできます。暑いのが嫌だと言って気候のせいにしていても、何もしなければ熱中症になりますし、脱水症状になります。自分の健康を守ることも自責で考えれば、誰に言われることなく水分補給をしたり、体を休ませることもできます。
 
生活をしていると、思い通りにならないこともたくさんあります。時には他責にしたくなることもありますが、少しだけ呼吸を置いて、自分にできることは何かないかを考えてみてください。自分の中に改善のきっかけは必ずあるはずです。自責で考えると自然と気持ちが楽になります。

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