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2021/07/20

リーダーシップに関する有名な格言
筆者:石黒太一
 

部活やサークル、アルバイト先での出来事から「自分の強みはリーダーシップです」とお聞きすることがあります。リーダーシップという言葉は聞こえはいいですが、リーダーという役割をやったからリーダーシップがあるとは限りません。これは仕事をする上でもとても大切なことです。
 
山本五十六の有名な格言がリーダーシップについてわかりやすく表現をしています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
 
リーダーとしてただ指示をして行動をさせるのではなく、まずは自分がやっていることを見せる、そして教えながら実際にやらせてみる。そしてできたことを褒める。言葉にしてしまえば当たり前にも聞こえますが、自分が誰かを導く立場だったとして、まずこの基本ができているでしょうか。指示したらしっぱなし、できて当たり前で褒めない、などをしていないでしょうか。リーダーシップを発揮するということは、仲間やメンバーをゴールに導くことがリーダーの役割です。メンバーが内発的に行動するようにリードしていく必要があります。
 
山本五十六の格言の2行目、3行目について時々省略されてしまうことがありますが、ここにさらに重要なポイントがあります。最近、人材育成や組織開発で注目されていることが凝縮されています。1つは、対話と傾聴を行い、承認すること。1on1などでもよく言われることです。リーダーが一方的に伝えるのではなく、メンバーの声を聞き、認めて任せてみる。この数年で発売されているリーダーに関する書籍の要点です。そして、感謝と信頼。信頼関係は一方的には生まれません。互いの信頼関係があってこそです。まさに、心理的安全性が高まっている組織は、感謝と信頼でつながっています。
 
Googleやリクルートの調査でも同じことが言われていますし、原理原則は変わらないということがわかっています。就職活動で出てくるリーダーシップという言葉について、言葉の持つ本質がどういうことかを理解した上で自分の強みとして使うことが大切である考えています。自己分析をする上で、どんな組織を作ってきたか、どのような人との関わり方をしてきたのかなどを原理原則と照らし合わせて見るともっと自分の良さ、強みの輪郭が鮮明になります。

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