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2021/07/31

自分を知るトレーニング
筆者:石黒太一
 

アルバイトや学校生活でどのようなことをやってきたいのかを語るときに、やってきた事実はとても大切なのですが、なぜそれをやったのか、何を目的としていたのかで振り返ってみましょう。結果が良かったのかどうかは、その目的と目標次第です。
 
「アルバイトでお店の新メニューを考案し、メニューとして採用されました。だから企画や作り出すことにやりがいを感じます」ガクチカでお聞きするアルバイトテーマですが、いくつか疑問に思うことがあります。
(1)そもそもなぜメニューを考えたのか。
(2)実際にどの程度売れたのか。
(3)何を目的としたメニューだったのか。
 
(1)そもそもなぜメニューを考えたのか。(3)にもつながりますが、メニュー開発のアルバイトではなく、ホール・キッチンのアルバイトだったとしたら、どのような経緯でメニューを考えることになったのでしょうか。例えば、店舗の売上をさらに伸ばすために社員・アルバイト関係なく、みんなで新しいことにチャレンジしようということでしたら、積極性や当事者意識も感じます。また、お客様と普段から接しているからそのお客様の声を活かして、企画をしてほしいということでしたら、洞察力やコミュニケーション力を持ち合わせているのかもしれません。
 
(2)実際にどの程度売れたのか。やったからにはどうだったのかが知りたいです。メニューを考えることは売上を上げるためだったり、お客様に再度来店いただくために新規性として企画することもあります。実際に、どれぐらいのお客様に喜ばれ、お店の収益にもどう貢献したかまでセットで表現することで、やってみてどうだったのかまで具体的に伝えることができます。ただ、全然売れなかったという結果でもいいと思っています。何が原因だったのか、その後どう改善したのかがわかれば学びにつながっています。
 
(3)何を目的としたメニューだったのか。最終的には売上になると思いますが、再来店のためのきっかけとしてだったり、売上の底上げのためのメニューだったり、ミッションによって企画するものも変わってきます。何を目的としたメニューなのかによっても狙いと結果の振り返りが明確になります。
 
普段やっていることの目的を常に意識することは大切なことです。アルバイトをするにもお金を稼ぐためならさまざまな方法があります。しかし、そのアルバイトを選んでいる目的はなんでしょうか。さまざまな目的はあるかもしれませんが、なぜ選んだのかを自分の言葉で伝える練習は普段からしておくと良さそうですね。何事も無意識にやらないこと。自分がなぜその選択をしたのかを客観的に知っておくこと。これができると、自分という存在を相手に伝えることが上手になります。

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