自分の人生の脚本を自分で書くことができる
「自分の人生の脚本を自分で書くことができる」7つの習慣に書かれているこの言葉こそ、私たちが主体的に生きるためにとても重要なものです。誰かに押し付けられた脚本通りに生きることや、出来上がった脚本の役を演じることでは、自分の人生を生きていることにならないのです。
自分の人生にリーダーシップを発揮すること。結果に向かって手段を検討することがマネジメントだとすると、何を実現したいのか、何を達成したいのかを考えることがリーダーシップです。自分の人生で、手段ばかりにとらわれ、本当に自分が実現したいに焦点が当たっていないことが多くあります。就職活動で自分に向き合うと「就職する」か「起業する」という2択で悩むのは手段にとらわれているかもしれません。就職活動や社会に出ることは人生のプロセスのほんの一瞬のできごとです。
理想の状態を描くことは、何かの制限やルールはありません。自分が人生の最後をむかえた時に、どんな人生だったのか、どのような人だったと言ってもらいたいでしょうか。人生のミッションは誰から与えられるものではなく、自分の人生に目的を持ち、人生に意味を見出すことです。あまりに壮大なことのように思えますが、どんな可能性もあります。可能性しかない人生だったら楽しくなります。自分の人生に目的を持つことができれば、どんな困難も乗り越えることができるのです。
自分の人生を生きることこそ、本当の主体的な生き方です。でも大切なことがもう一つあります。人生は一人では生きていけないということです。どれだけこれが自分の人生だと言ったとしても、自分に関わる人がたくさんしますし、お互いに助け合い、分かち合いながら生きていくことが必要です。また、今、自分の置かれた立場が自分の人生を生きていないように、思ってしまうことがあります。しかし、環境や他人を変えることもできません。自分の人生を生きていないから仕事を変えるという選択することがありますが、自分自身が変わっていなければ、どのような環境にいようと自分の人生を生きているとはなりません。世界に目を向ければ、紛争の中で生きている人たちがいます。その環境の中でも自分の人生の目的をもち、輝く人生を選択する人がいます。
自分の人生の目的を明確に持っていれば、予測できない変化の中でも現実を受け止めて生きることができます。もしなければ、変化の流れに圧倒され、突然の方向転換に対応できなくなってしまいます。今、全く先の読めない時代だからこそ、人生の目的・パーパスを思い描くことが人生を豊かなものにします。