使う言葉が行動を変える
何気なくやっていることが自分の行動や人生を決めています。その中でも「言葉」は大きな影響を与えています。無意識に声に出している言葉、考えている言葉は1週間で何回も使っていますし、1年や10年を考えたら何千回もその言葉を自分が聞いています。使う言葉を少し変えるだけでもっと楽しい毎日になります。
エレベーターで降りる時に、先に降りることを勧められたら、無意識に「すみません」と使ってしまうこともあります。もちろん、ボタンを押して待ってくれていることに、申し訳ないという気持ちを持つことがいけないわけではありません。しかし、申し訳ないと思うのか、感謝して「ありがとうございます」を伝えるのかでは、どちらが前向きにな気持ちになるでしょうか。ごめんなさい、すみませんはどちらか一方が一歩下がっているように感じます。しかし、ありがとうございますはお互いにとって心地が良くなります。これは極端な例ですが、ちょっとした言葉の違いが大切です。
夢についてお聞きすることがあります。夢に大小はありませんから、どんなことも自分にとっては夢で良いと思います。しかし、「夢はないのですが」と前置きをしてしまうことはないでしょうか。かっこいい夢を言ったほうがいいかな、と思うと自信がなくなってしまい、前置きをしてしまいます。その言葉を聞いた相手は「ない」という印象が先に残ってしまいます。本当に伝えたかったこととは違う結果になってします。これも習慣ですから、意識して言葉を選ぶことで改善することができます。
いつも自分は楽しいと思っている人は、楽しいと思っている言葉を使っています。自分は運が悪いと思っている人は、運が悪くなる言葉を使っています。元テニスプレイヤーの松岡修造さんは自分自身をネガティブであるということを自覚した上で、言葉や態度を自ら選んでいるとおっしゃっています。テレビなどでお見かけする松岡さんはネガティブには見えませんが、それは普段から使っている言葉の違いということはよくわかります。
感謝する言葉や、相手も自分も前向きになる言葉を積極的に選ぶこと。反応的に言葉を使うのをやめ、自分の中で一時停止ボタンを押して、言葉選びをすることを心がけたいです。最初は悩んでしまうかもしれませんが、繰り返し練習することでうまくなります。まずは明日の朝、自分にどんな言葉をかけるかを寝る前に考えてみることから始めてみませんか。