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2021/08/28

思い込みを捨てて、目的を考える
筆者:石黒太一
 

「こうあるべきだ」にとらわれていると、目的を見失うことがあります。進路を選ぶときに、進路指導の先生から「まずはこの学校を狙いなさい」と学校進学ありきで話をされることがあります。本人もそれを望んでいればそれでもいいかもしれませんが、そもそも進路をどう考えるかすらないまま、進学ありきで良いのでしょうか。それは、私たちの普段の生活、仕事の中でもたくさんあります。今の就職はこういう業界にいくべきだとか、若いうちからプログラミングスキルを身につけておくべきだとか、思い込みのようなもので判断をしてしまいます。
 
こうあるべきが悪いとは思いません。ある意味で簡単ですし、考えることを省くことができます。しかし、自分で考えていないと、変化対応することができません。目的から考えないと、手段は無限に方法があります。リモートで働く人が増えたから、とりあえずZoomを使ってオンライン飲み会をしたらいい、という流れが2020年にはありました。これも大切なコミュニケーションになりましたし、遠隔でも時間を共有することの楽しさを知るきっかけになりました。手段を開発することはとても大事です。そして、その手段は何のためにあるのかに立ち戻っていくことがさらに大切になります。
 
思考が停止していると、当たり前だと思っていることを見直すことを後回しにしてしまいます。例えば、普段使っているSNSを毎日更新しないといけないと思っていたとします。でも、それって本当に毎日更新しないといけないでしょうか。そもそも、SNSを使う必要はあるのでしょうか。使うことを否定しているわけではなく、自分にとっての目的があるかどうかは大切なことです。自分に問いかけて、はっとしたら目的を見失いかけています。

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