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2021/08/30

目標を持って行動する
筆者:石黒太一
 

ガクチカで高校生の頃の話をお聞きすることがあります。高校時代のことが悪いとは思いませんが、直近の3~4年間のことがとても気になります。これは、高校生と大学生での大きな違いが影響をしています。それは、明確な目標をもっているかということです。大学生になるとある意味で自由になりますし、目標は自分で立てる必要があります。単位のとり方、時間の使い方も自分で考えないといけません。しかし、高校では進学という一定の目標があったり、学校でも先生が細かくカリキュラムを設計してくれています。ゴールとそこに近づくためのマイルストーンがたくさんあったはずです。
 
目標があるとそれを実現するためにチャレンジをしたり、場合によっては自分にとっては負荷のかかることもあります。辛かったことも、振り返ってみると自分を成長させていたということに気づくことができます。しかし、自由に自分で目標を設定するようになると、高い目標にチャレンジをしなくなったり、負荷のかかることを避けてしまうこともあります。そうすると振り返ってみた時に、これといってインパクトのある出来事が思い出せなくなります。
 
成り行きでできたことを振り返ってみても、それが自分にとって成長になったのかどうかは、なんとも言えないことがあります。結果的に目標を見出したものは、どうしても違和感がでてしまうのです。ですから、今取り組んでいることに目標を立てることをおすすめします。もし120%努力して行動して達成したい目標を持つことです。アルバイトでの成果でも、学校の勉強でもなんとなくやるのではなく、3ヶ月、半年でどの状態になっていたいかを明確にします。この時、大切なことは、その目標を達成した自分がワクワクしているかです。数字だけの目標や自分に繋がりのない目標は達成しようとする意欲が湧いてきません。誰かが立ててくれた目標よりも、自分で考えた目標の方が自分につながってきます。
 
就職活動に直面して、ガクチカとか強みといったことを考えていくには、少し時間が短いようにも思います。就職活動のための大学生活ではありませんが、いずれ必ず卒業するのであれば、卒業から逆算して学生生活をおくることも大切な勉強です。4年後にどうなっていたいのか、1年後にどうなっていたいのか、そのために今何をするのかを考え、行動できる習慣を早い段階から身につけておきたいものです。ちょっとの差が大きな差になります。
 

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