現在地を理解することが始める
今よりもっと良くしたい。そう考えた時に、大切なことは現状を正しく理解することです。10時までに目的地に到着したい。しかし、9時の時点では出発する準備すらできていない。もし、目的地まで1時間かかるとしたら、今のままでは間に合わないことがわかります。とても単純なことなのですが、現状理解が曖昧だと、どう良くすればいいのか、何を改善するのかが不明確なまま時間だけが過ぎ去っていきます。
事実を数字でとらえる
現状をとらえるために最も大切なことは、数字にすることです。数字は客観的です。「財布の中に少ししかお金がない」と「財布の中にあるお金は18円です」とでは、明らかにわかりやすさが違います。就職活動で考えた時、就職活動の進捗は進んでいるのかどうかをどの数字でとらえるかです。たとえば、インターシップへのエントリーを何社しているのか、エントリーシートは何回目の修正なのか、といった数値で考えると、客観的に自分の行動を振り返ることができます。面接を受けている時に、自己採点をしてみてもいいかもしれません。今日の面接は100点だったのか、60点だったのか。主観にはなりますが、良かったのか改善が必要だったのかは数字にすると明確になります。
多面的な視点で今を見る
理想なのは、自分の視点だけではなく、他者の視点があるとより冷静に今を利することができます。学校のテストや評価などで自分が思っていたこととフィードバックされたことにギャップがあったりします。自分の思い込みや視野が狭くなっていたことに気づくことができます。たまにショックを受けることもありますが、他者の目は自分の成長を促してくれるきっかけにできるかどうかも大切なことです。就職活動で他者だと、定期的に友達とこの1ヶ月の成長を振り返ってみることで、自分では気づかない変化を発見することができます。
漫然と走り続けることは、楽なことはではありません。今から1ヶ月間走り続けてくださいと言われたら、不安で仕方がないと思います。ゴールがあって、現在地を確認して、そのゴールに向かって走る。だから、もっと早く走ろうとか、ペース配分を工夫しようと考えるようになります。今を知れば、自分にとって足りないこともわかります。不足していることがわかれば、どうやって補うのかも考えることができます。走りながらなかなかペースが上がらないなと思っていたら、靴を履いていなかったということが普段の生活や仕事も頻繁に起きているのも事実です。現在地を知って、今の自分を理解する。飛躍するための第一歩です。