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2021/09/04

自分の季節を知って、今の行動を変える
筆者:石黒太一
 

いつも順調な時ばかりではない。頭ではわかっているけど、実際うまくいかない時になると焦ってしまったり、不安になってしまったりします。私たちの人生は季節に似ているところがあります。必ず春は来るけど、冬も来ます。
 
春は過ごしやすい気温で、風も心地よく快適な季節です。もし春がずっと続くなら幸せかもしれませんが、そうはいきません。梅雨をはさんで暑い夏がやってきます。最近は熱中症になるぐらい気温も上がって体にも負担のかかる季節です。この夏がずっと続いたらヘトヘトになりますが、ちゃんとその後に秋という季節が来ます。夏の日差しで栄養を蓄えた食べ物が収穫され、食べ物がおいしい季節です。と思っていたら、寒い冬がやってきます。今度は寒さとの戦いです。風邪をひきやすくなったり、朝起きるのが辛い時期です。春が待ち遠しくなります。この寒さがあったからこそ、春の心地よさはものすごく嬉しく感じます。この春夏秋冬が繰り返されています。ずっと冬とか、ずっと夏ってことはありません。私たちも同じように、ずっと今の状態が続くということはありません。良い時も悪い時もあって、それを繰り返しています。そして、次に来る季節のために準備をすることができます。
 
順調な時に、楽しんでいるだけでは、次にやってくる困難への準備が不足します。良い時こそ、次への準備をしておく必要があります。そして、苦しい時は、力を蓄え、無駄を省き、次に飛躍するための仕込みをするタイミングです。流れのない時に、無理をして空回りをすると、せっかくの蓄えを失ってしまいます。冷静に自分をとらえて、今は何をすべき時なのかを考え行動をします。初めて仕事をする時、全くわからないことばかりです。辛かったり、先行きが見えなくなって逃げ出したくなります。それでも少しつづ努力を積み重ねていけば必ず力がついてきます。それでも、大切なことはタイミングです。自分では力がついたと思って猛吹雪の中を外に出て行ってしまったら、遭難をしてしまいます。本当に実力がなければ、吹雪の中を歩くことはできないでしょうし、実力のある人は吹雪が収まるのを待ちます。なぜなら、天気は変わるものだということを知っているからです。どれだけ時間が無駄に思えても、時が来ることを待ちます。そして、絶好のタイミングで外に出るのです。
 
田植えは春にやって、夏の太陽で稲が育ち、秋には収穫します。冬は休んで、また春を迎えます。必ずサイクルがあるように、私たちにもサイクルがあります。同じように、会社にも社会にも、時代にもサイクルがあります。良いときが永遠に続かないと同じように、耐える期間も永遠ではありません。だからこそ、今の自分がどこにいて、次のために今何をする必要があるかを考えておく必要があります。

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