Willを持つ大切さ
仕事や趣味に限らず、「自分が実現したいビジョン」というものを誰もがもっています。ビジョンというと難しく聞こえますが、理想の状態や憧れという表現であればしっくりくるかもしれません。建前は置いておいて、本音の部分では何かしら自分の中にあるこの憧れについて、どれぐらい本気になっているでしょうか。
就職活動での志望動機も、自分の憧れに少なからずつながっています。全くつながっていなければ、エントリーすらしてないことでしょう。しかし、就職活動での志望動機は表面的になることがあります。これは、自分のwillや憧れがまだ抽象的、もしくはまだ自分事になっていないからです。誰かが与えてくれるのではないか、いつか叶えれたらいいかなぐらいになっています。明日までに提出する宿題があったとして、何時までに終わらせておきたいがあります。しかし、そのイメージがなく、明日の提出期限が伸びたらいいな、そもそも宿題がなかったことになったらいいな、と思っていたら提出までには間に合いません。かもしれない、という将来を待つのではなく、自分が行動しなければ現実は変わっていかないのです。自分が実現したいこと、夢、憧れ、理想は自分で具体的に描き、そのための行動をしない限り実現はしないのです。
自分が実現したいビジョンは具体的するだけでもいけません。そのために、自分を成長させ、実力をつけていく必要があります。さらには、自分に期待されていることを果たしていく必要があります。ここには信頼というものがでてきます。道端で「500円貸してください」と言われたらすっと差し出すことができるでしょうか。何度かこのシチュエーションに遭遇したことがありますが、貸したことはありません。なぜなら、貸しても返ってこないイメージしかしないのです。もしかしたら、童話のように、いつかこの恩がすごい形になって返ってくることもあるかもしれませんが、それも、信頼できる相手の場合の場合ではないかと思います。逆に、友人に「500円貸して」と言われたら、いつも助けてもらっているということを思いつつ、返ってくるかどうか関係なく、躊躇なく貸すという選択もします。mustと言われますが、しなければいけないこと、というよりも信頼関係を築くための行動であると考えるとわかりやすくなります。
夢もあり、信頼もある。そして、実力がある。この組み合わせが非常に大切です。甲子園で優勝したいという夢があり、チーム内の誰かも信頼されている。しかし、バッティングがまだ上手ではない。これでは、本当の夢を叶えることはできません。自分ができることを増やしていくための努力が必要です。トレーニングして、素振りして、実力を付けていくことです。自分の実現したいことは何であるか。より具体的に描くことができれば、そのために必要なことを分解していくことで実現に近づいていきます。自分自身のゴールはどこか、そこに向かうためにはルートを明らかにすること。地図アプリのようにルートを自動検索はしてくれません。自分でコンパスを持ち、道を進んでいきます。自分のwillがあれば目の前の困難も乗り越えていけます。