相手に関心を持ち感謝する
中学生や高校生の時、自分一人で生きているように感じ、周囲のことがわずらしいと思った経験はありませんか。依存から自立になり、周囲の心配の目が干渉に感じてしまう。何かしてもらってもありがとうより、なんでそんなことするのか、と反発してしまう。それまでは子供として、常に誰かが助けてくれていたことが、急になんでも自分でできると考え、助けがわずらわしくなる。この経験は成長の過程で少なからず経験するものです。そして、意外とその期間が長い。思春期だけではなく、大人になってからも自立から抜け出せないということがあります。本当は感謝しているのに、素直にありがとうが言えないとしたら、自ら成長の壁を作っているように思いませんか。
自立の先は相互依存です。パートナーシップという言葉の方がイメージしやすいかもしれません。互いを認め合い、互いに助け合い、相手がいての自分でいる状態です。ビジネスで成功する人は親との関係が良好であるともいいます。その背景には非常に深いものがありますが、少なくとも身近な人にありがとうが言えるかどうかは、ビジネスに限らず、自分の人生に大きく影響してることはわかります。彼氏彼女、夫婦、上司部下といった関係においても、自立と自立ではどこかつながりきらないことがあります。パートナーシップを大切にして、お互いを尊重し、お互いに助け合う関係になっていて初めて、1×1=∞の結果につながります。
もちろん、依存と依存は異なります。お互いに誰かがやってくれるだろうという姿勢でいたら何も進みません。他責になったり、待ちの姿勢でいてもプラスになっていくことはありません。大切なことは自立し、さらに相互依存の姿勢でいることです。YouTubeやTikTokで赤ちゃんと犬が兄弟のように遊んでいる動画を見ると、お互いを認め合っていることがわかります。ケンカもしないし、命令もしません。本当に心を開いていると理解しあうことができます。
お互いのことを理解する努力をする。相手が理解してくれるだろうとか、自分は相手のことを理解しているという思い込みは良いパートナーシップを生み出すことはありません。自分のことを理解してもらうためにもまず相手のことを理解する。常に関心を持ち、全てを知っているという思い込みを手放す。家族とどれだけ一緒に過ごしていても、全然理解していないことがあります。それが職場や就活の場面ならほとんど知らないも同然です。相手に関心を向けること、感謝を伝えること。とても単純なことからですが、その単純なことの繰り返しが欠かせないのです。