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2021/09/26

豊かな人がやっていること
筆者:石黒太一
 

どの仕事も人に喜んでもらうためにある。仕事に対する対価として給与という形で報酬を受け取ることができるのは、誰かのために役に立っているからです。タレントやアイドル、アーティストで経済的な成功をしている人は、人を喜ばせているからです。例えば、明石家さんまさんは今も第一線で活躍をされています。経験が長いから活躍し続けているだけではなく、トークや場の作り方、人を楽しませる技術が飛び抜けているからこそ、人気であり続けることがわかります。タレントだから人を喜ばせるのは当たり前だと思うかもしれませんが、私たちの普段の仕事においても同じことです。
 
商品やサービスを提供して代金をいただくということは、お客様が困っていることの解決にお役に立つことができて、初めて商売が成り立ちます。商品は期待いただくことで初めて買っていただくことができ、満足していただくことで継続的にご利用いただけます。もし、期待以下だったり、そもそもうたっている内容と異なっていれば返金や返品などになってしまい、喜んでいただくことはできません。どのようなビジネスでも全く同じことです。売上はお客様の満足の証拠と考えれば、その意味がよくわかります。
 
個人でビジネスをやったり、歩合制だったり、自分の活動が直接成果に返ってくる場合は実感するのですが、組織や会社に所属しているとお客様に喜んでいただくということが見えにくくなることもあります。全員経営、全員営業をテーマに活動する会社が多いことからも、仕組みにしていかないと他人事になってしまうということです。メルカリで取引をすると、品物を受け取った際に、評価をする仕組みがあります。誰でも良い評価が欲しいと考えますので、双方のコミュニケーションを通して良い発送をしたいし、期待通りのものを受け取りたいという行動が生まれます。相手のことを考えますし、自分が大切にしていたものを次の人にも大切にして欲しいと思いながら発送をします。喜んでもらえているから評価され、取引が成立するのです。私たちは、どのような活動においても、相手を喜ばせることで報酬を受け取っています。
 
報酬はお金とは限りません。何かをしてもらったらありがとうといいます。このありがとうが報酬になっていることもあります。保育園や幼稚園の参観日に親の絵と共に「いつもおいしいごはんありがとう」と書かれた画用紙をもらったら、嬉しい気持ちになりますね。どれだけお金をもらっても味わえないような喜びを受け取ることができます。親は子供に絵を描いてもらうために育児をしているわけではありません。子供のことを本当に大切に思っているだけなのです。私たちも普段当たり前に受け取っていることに感謝をすること、ありがとうと伝えることだけでも、相手を豊かにすることができます。人に喜んでもらうこと、そして何かをしてもらったら感謝を伝えること。これが人生を豊かにするために、今すぐできることです。

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