情報で焦らない就職活動
情報に踊らされたいと思っている人は多くはありません。必要以上に不安になったり、焦る気持ちは決して良い結果をもたらしません。就職活動は人生で初めて経験するものですから、限られた時間の中で内定、就職まで至ることができるか不安なのもよくわかります。情報は山のようにあります。手に入れようと思えばどれだけでも入ってきます。この情報をいかに活用するか、流されるのではなく主体的に向き合うといったことで、必要のない焦りから解放されます。
Twitterで「23卒」と検索するだけで様々な情報ができます。すでに内定がでている人がいるらしい、選考が始まっている企業があるらしい、あの会社はこんな適性検査があるから対策をしておいたほうがいいらしいなど、見れば見るほど気持ちが煽られます。その多くは誰かを煽るために発信されているわけではなく、有益な情報を共有して役に立ちたいという思いだと推測しますので、そのどれもが大切な情報です。大切なことは、自分自身が一つ一つに反応しないことです。本当に自分にとって必要な情報とはなにかを、冷静に考えることです。
例えば、就職活動を始めたばかりで、蓋を開けてみたら、もう内定が出ている人がいるということを聞けば必然とし焦ります。でも、始めたばかりであれば、まずやるべきことがあります。他者と自分を比較して、自分はまだスタートラインだから遅れている、と考えてもしかたのないことです。他者は他者、自分は自分を持っていないと、今すべきことが見えなくなってしまいます。時期によっては焦ったほうがいいときもありますが、必要以上に周囲の雑音を拾う必要はありません。
自分のゴールを明確にすること。他人との比較で自分の位置を知ることも時には必要ですが、上を見ればキリはありません。しかし、それによって自分を必要以上に低くみてしまったり、自己否定をしても前には進みません。まず、自分のことを認めること、自分が持っていることを大切にすることです。自分のゴールがあれば、そこに対して、自分自身に不足していることがわかります。受験や学校では、限られた範囲の中での順位や偏差値もあってわかりやすかったかもしれませんが、就職をする時に、そのようなものは存在しません。偏差値の高い企業とか、適性検査の点数が高いと入社できる企業というのものありません。外的な判断基準ではなく、自分自身で決めなければいけないという体験になるので、勇気も必要です。だからこそ、キャリアのこと、自分のこと、企業のことなどを知る機会になります。
情報に流されるのではなく、情報を活用するトレーニングができるのも就職活動の大切な体験の一つです。ちょっとぐらい失敗してもいいので、自分で考え、自分の考えを持ち、自分を信じて行動する人になっていきたいですね。