自分の知らない自分の強み
親しい友人から「あなた〇〇だよね」と、自分では気づかない自分を教えてもらったことはありませんか。自分のことは自分が一番知っていると信じたいですが、自分の知らない自分がいることを理解すると新たな強みの発見に繋がります。自分では当たり前になっていても、他者から見たら秀でていることもあります。
ジョハリの窓という考え方があります。自分も知っていて他人も知っている、自分は知っているが他人は知らない、自分は知らないが他人は知っている、自分も知らないし他人も知らないの4つの象限にわけることができます。もちろん、自分も他人も知っている自分はわかりやすいです。例えば、朝は元気にあいさつをしていて、自分でも意識しているし、他人から見ても朝から元気な人ということは明らかにわかりやすいものです。自分を知る上で整理がしやすいところです。
「自分は知らないけど、他人は知っている自分」が盲点でありポイントです。わかりやすいものだと、身近な人に、あなた話をするときにいつも顔を触っているよねとか、落ち込むとチョコレートを食べだすよね、などのように無意識に行動していたり、自分には見えていない自分が存在します。その中でも、他者から見た「自分の気づかない強み」を知ることはとても重要です。欠点やネガティブなことを他者から言われれることもあるかもしれませんが、そこは謙虚に受け止めつつ、新たな自分を発見することで自信を持つことができます。
しぐさや行動といった、目に見えることも気づいていないこともありますが、自分は当たり前だと思っているけど他人から見たら、当たり前ではないことが何かないかと意識してみることが大切です。例えば、意識しないでも傾聴することできる人がいます。人の話をしっかり聴く、伝えようとしている本質の部分に耳を傾けて聴くといったことは、意識しないとできないことが多いです。自分は当たり前にやっていることだけど、それが強みだと気づくには他人の助けが必要なこともあります。自分はどんな人なのを身近な人に聞いてみると意外な発見があります。耳が痛いこともありますが、それも自分自身を知るという経験です。
自分のことすら理解しきれないのに、他者を理解するには時間が必要です。人は成長しますし、変化します。自分が期待する他人であり続けるわけでもないですし、自分自身もどんどん変わっていきます。理解したつもりでいると、そこにはミスコミュニケーションが発生します。お互いのことを常に理解していくこと、その中で今の自分を内側からも外側からも、知る努力をし続ける事が必要です。自分はこういう人間だからと諦めたり、決めつけないで、自分のことを多面的に理解し、自分の新たな強みを見つけていきましょう。