困難がパラダイムを変える
小学生がiPadを使って自宅で授業を受ける。もし、感染症の広がりがなければ起こらなかったかもしれません。授業が全くできなかった経験からモノの見方を変えて、大きな変化を遂げています。困難に直面したからこその改善です。今までのやり方では乗り越えられない出来事が起きた場合に、私たちはモノの見方・パラダイムを変えることがあります。どうにかしよう、なんとか打開しようと知恵を使うの中で、視点を切り替えたり、発想の転換をすることで、糸口を見つけることができます。困難ばかりが続くと大変ですが、自分の固定観念を外すきっかけになっています。
難しい問題に出会ったからといって視点が自動で変わるわけではなく、必ず自問をしています。「反対から見たらどうだろうか」「当たり前をやめたらどうだろうか」「やらないことを決めたらどうだろうか」など自分に問いを立てています。何もない時は考えもしないことを、考えるようになるから不思議なものです。学校で授業を受けることが当たり前の時に、どうやって自宅から授業に参加するのかは考えません。2ヶ月近く学校での授業ができなくなった経験から、多くの先生や教育関係の方が議論をして、やり方を研究して実現しているものです。自動発生で誕生したものではないのです。
視野が広がることで、自分のことも新しい角度で見ることができます。今まで見ていた現実が変わることで、自分の反応も変わってきます。新人から先輩になった時、見えるものが違ってきます。ちょっと見方が変わるだけで、こんなにも変わるのかというぐらい人は変化します。自分は期限が守れなかったのに、先輩になった瞬間、後輩に期日の大切さを語り出すわけです。パパになった瞬間に、急に子煩悩になっている人を見かけます。もしかしたら、それでは、電車の中で急に泣き出す赤ん坊を見て不快に思っていたかもしれません。しかし、自分が親になることで、温かい目で見守ることができるようになります。視野の変化が自分の行動や感情も変えてしまいます。
あえて自分を困難な環境におくことです。2択のうち難しい方を選ぶという人がいますが、難しい方を選ぶことで、考えて、チャレンジするしかない状態にします。人は放っておけば、楽な方に行ってしまいます。重力と同じように引っ張られます。しかし、困難で刺激がたくさんある状態にしておくことで、怠けている暇はなくなります。成長するしかないのです。簡単な道を選んでも、今以上の自分にはなれません。だったら、困難な環境を選び、今の自分よりも成長させることを楽しみたいです。
あなたは自分のパラダイムを変えるために、何をしますか。