面接がうまくいかない理由
面接がうまく通らない時、自分自身の姿勢を振り返ってみることをおすすめします。なぜ就職しようと考えているのか、仕事と学校の違いなどがほんの少しずれていることがあります。端的に言えば、仕事はお客様や世の中に貢献することです。学ぶは、お客様により高い価値を提供するための手段であり、結果です。就職をすることが「知識、スキルを身につけるため」ととらえているように、表現をしているとすると、うまく噛み合わなくなります。
自分自身のキャリアのスタートとして、実力を付ける環境に身を置くということは大切なことだと考えています。自分に合う環境は人それぞれですから就職活動を通して、見つけていくわけです。それと同時に、就職をしたからには活躍したいです。組織に所属しているから何かが得られるとか、その会社にいることで仕事ができる人になるというわけではありません。目の前の仕事で成果を出すことを積み重ねていくことで、さらなるチャンスがあったり、より面白い仕事に取り組めるようになります。逆に言えば、どのような環境であっても自分の行動次第なのです。
学ぶことも自分次第です。どうやってより高い成果を出そうかとアンテナを高くしていれば、自ずと学ぶようになります。貪欲により高い価値を提供しようと考えれば、自分に不足しているものに気づくようになります。不足していることがわかれば、どうやってそのギャップを埋めようかと行動をするようになっていきます。その経験の繰り返しが実力を付けていきます。誰かから与えられるのを待っていてもしかたありません。自分にとって必要と感じるからこそ自分の力になっていきます。
スキルや知識は、仕事を通して身につけたものしか使えません。例えば、世の中にはたくさんの資格があります。ただ、資格があるから仕事で成果が出るとは限らないのです。知識は経験と結びついて自分のものになります。どれだけ本を読んでも実践のない知識はただ知っているだけであり、使える知識になっていないのです。だからこそ、ほんとうの意味で知識、スキルを身に付けたければ実践をしないといけません。そして、成果を出していくことで、次のステップの仕事ができるようになり、さらなる学びにつながります。
身につく知識やスキルは結果論のようなものだと考えています。お客様や目の前の仕事に真剣に向き合い、いい仕事をすることで、得られるものが実力です。つまり、学ぶことを目的にするのではなく、どのように貢献するのかをまず考えることです。学校は学ぶことが本業でした。しかし、会社は世のため人のために貢献することが本業です。