何でも話せる関係
どれだけ知識を持っていても、スキルが高くても「信頼」がなければ結果にはつながりません。とても基本的なことで言えば、時間や約束を守ることができなければ、信頼はなくなっていきます。待ち合わせの時間にいつも遅れてくる人や、貸したものを返すことができない人は、周囲からの信頼を失います。一度失った信頼を取り戻すには相当なエネルギーが必要になります。それぐらい人との関わりの中で生活をしている私たちにとって「信頼」は大切なものです。
信頼を構築するする上での第一歩として、「何でも話せる関係」があります。素直に自分のことを伝えることができる人は信頼されます。関係性などで時間がかかることもありますが、自分のことを素直に話してくれる人のことはお互いに、受け入れられている感覚を持ったことはありませんか。転校生が初めての環境で不安なときに、その不安なことを打ち明けられると、お互いに優しい気持ちになることがあります。普段の生活でも、素直に話してみると、相手に対する信頼であり、相手にとっても信頼されていると感じる瞬間になります。
他人を尊重すること。自分から相手のことを尊重する態度を選んでいますか。誰でも大切にされたいということは思っています。同じように、相手のことを大切にしたいという思いも持っています。相手に媚びを売るとか、自分を下げるということではなく、相手を尊重することは信頼の基本です。部活の先輩後輩でも、自分は先輩だから絶対的に立場が上であるという態度だったら嫌ですよね。逆に、自分は後輩だから常に自分を蔑んでいるという態度でもうまくいかないものです。あくまでも人と人の関係の中で、お互いを尊重することが信頼関係になります。
いつも隠し事をするような人を信頼できますか?これも基本的なことですが、仲間や家族で隠し事はしませんよね。困っていることも、嬉しいことも、包み隠さず話すことが信頼関係です。これができなくなってしまっては、だれも信用をしてくれません。犯罪を隠すことはそもそもいけませんが、思い悩んでいることを1人で抱え込んでいるなら、打ち明けてほしいと思う気持ちはここに繋がります。お互いになんでも話すことができるからこそ信頼であり、どんなことでも話すことができる関係を作っておくことが大切です。
信頼はすぐには作れません。しかし、失うときは一瞬です。信頼を付き重ねていく行動や態度を心がけたいです。