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2021/10/26

時間を能動的に使う
筆者:石黒太一
 

自分の時間をどう使うか。時間には限りがあります。今日一日が24時間であることは変えることもできないし、時間を止めることもできません。なんとなく時間を使うのではなく、自分で時間をコントロールすることが非常に大切です。スケジュール管理やタイマーのアプリ、手帳、時間管理に関する書籍が世の中には非常に多くあります。ビジネス雑誌では11月ぐらいになると、手帳の使い方が定番の特集になるぐらい関心の高いものです。これだけ情報があるにもかからず、時間に関してうまく使えているでしょうか。
 
自分の時間の中には受動的と能動的があります。自分でコントロールできずに入ってくる予定と、自分でコントロールできる予定です。単純な例は学校の授業です。高校生の時までは、多くの学校で決められた時間割が配布されます。しかし、大学に進むと、自分で授業を選択するようになります。初めて履修登録をしたときに、何をどう組んでいいかわからなかった経験がある人も多いはずです。これが回数を重ねてくると、極力朝一の授業を取らないでおこうとか、水曜日は一日フリーになるように予定を組もうと工夫し始めます。自分で時間を管理するようになっていくのです。これと同じように普段の生活、仕事でも時間を能動的にコントロールできるはずですが、できないことがあります。基本原則は同じにもかからず、時間が流れていってしまうことがないかをセルフチェックする必要があります。
 
学生のときは、授業に出席し勉強して、試験で結果をチェックするというサイクルがありました。仕事ではどうでしょうか。日、月、四半期、年間といった区切りでサイクルを回していることが多いですが、そのサイクルを自分で捉えることです。特に「日」については大切な単位です。会議や打ち合わせでスケジュールが詰まっている、アポイントがびっしり入っているということもあります。これはこれで大切なことですが、今日一日で何を成し遂げることは何ですか。そのための時間を取れていますか。結果的に忙しいけど、何を生み出したのだろうかということはあります。受動的な時間の使い方をしていると、ただ忙しいになってしまいます。
 
今日達成したいことを5つ書き出してみてください。そして、そのために必要な時間も書き出してください。最初は、未達になることもあるでしょう。しかし、今日のゴールをあらかじめ設定しておく習慣は、自分の時間の使い方を変化させていきます。週末や休みの日も同じですね。何をこの一日で成し遂げたいのか。これができるようになってくると、月、四半期、年といった時間軸を伸ばしていけるようになります。まずは難しく考えずに、今日のゴールイメージを具体化しましょう。

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