2021/10/31
今日は私たちがすでに知っている「人生を豊かにする大切なこと」について考えてみます。社会に出て一番最初に驚くことは、小学校で教わったようなことをもう一度学ぶということです。こんなことをするために就職をしたわけではない、と思うこともきっとあります。もっと高いスキルを身につけ、専門性を高めたいと思っているかもしれません。それなのに、「挨拶には角度があります」といったことから教わるのです。そんなの知っているし、挨拶のことよりももっとスキルを教えて欲しいと思っているとすれば、誤解があります。
大きな声で、相手の目を見て挨拶をしましょう。保育園・幼稚園の時から教わることです。何百回と言われ、当たり前のように思っている挨拶の仕方ですが、あなたはできていますか?家族に、職場で、訪問先で、大きな声で挨拶をしていますか?関係性が近くなればなるほど、挨拶がゆるくなってきます。初対面の人に対しては意識をしますが、毎日会っていると適当な挨拶になってしまうのです。でもなぜ挨拶が必要なのでしょうか。挨拶は自分の心を開き、相手の心を開きます。例えば、挨拶が暗い人がいたとします。その人に話しかけたいと思うでしょうか。何か元気がないのかな、体調悪いのかなと感じると話しかけることを躊躇してしまいます。反対に、朝からやたらと元気に挨拶する人がいたら、つられてこちらも元気になりますし、話しかけたくなります。コミュニケーションの基本です。そして、難しいことではありません。相手の心が開けば人間関係で悩むことはなくなります。
「ありがとう」を言っていますか?どんな些細なことでも、相手が自分のために何かをしてくれたら感謝を伝えます。人間関係でギクシャクするのは、理解されていないとか、反応がないということから始まります。特に、見返りが欲しいわけではないけど、自分だけがやらされている、対等な関係ではないと感じると相手のことに無関心になっていきます。「ありがとう」の一言が相手との関係を繋いでくれるのです。飲食店で料理を出してもらったり、水を持ってきてもらったり、サービスの提供するをされる側だとしても、感謝を伝えることが大切です。お金を払っているからやってくれて当たり前と思っていると、嫌われます。
遊んだおもちゃは元の場所に戻しましょうね、と幼い頃に言われたのを覚えていますか。なぜ大人になると整理整頓ができなくなるのでしょうか。使ったものを元の場所に戻すことができない、ゴミを溜め込んでしまう、脱いだ靴を揃えることができないなど、身近で起きていませんか。整理整頓を教えることが事業になっていることもあります。子供の時はできていたのに、どんどんできなくなっていくのは不思議なことです。整理整頓ができると、仕事の無理無駄がなくなります。資料や情報を探す時間を削減することができます。仕事ができる人になります。
最新の技術も大切なことです。テクニックを使って楽にやろうとすることも必要なことです。しかし、もっと基本の行動できているかどうかは、さらに必要なことです。たくさんの情報を手に入れるよりも、すでに自分が知っているけど行動できていないことを振り返って、当たり前のことが当たり前にできるようになればもっと人生が豊かになります。