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2021/11/04

「個性の掛け算」は無限の可能性
筆者:石黒太一
 

自分と全く同じ人に出会ったことはありますか。フィーリングが合う、好きな食べ物が同じなど部分的な一致はありますが、完全一致することはありません。それぐらい、一人ひとりには個性があります。その個性を活かすことで、誰かとの比較で悩むということがなくなります。「これと言って個性がない」と思っている場合も、それですら個性であると考えることができます。

弱みをありのままの個性として受け取るということ。自分のことを理解しようとすると、弱みに目がいきやすくなります。できないこと、苦手なことなどが先に出てきて自分の気持ちを制限していることがあります。人前で話すことが苦手な場合、練習をすることである程度は人前で話すことはできます。同時に、人前で話すことが苦手な人の気持ちを理解することもできます。同じ気持ちの人を応援することやサポートする側に回ることで、個性を活かすことができます。細かな作業をすることが得意じゃない場合、技術やテクノロジーを使って、自分がやらなくて良い状態にすることを得意になれば、他の人にとってもハッピーになります。自分をありのままに理解すると、やらないことを決めることができます。やらないといっても何もしないわけではなく、どうやったら自分も周囲も幸せになるかを考えることができます。

多様性という言葉があります。非常に定義の広い言葉だと思っていますが、一人ひとりが自分の強みを活かすことが、多様性の第一歩だと考えています。誰一人として同じ人はいません。誰もがその人にしかない強みを持っていて、その強みを惜しみなく発揮できることです。自分にしかない強みで社会に役に立つことができたら、もっと楽に楽しく生活をすることでようになります。ただし、大切なことは、自分だけが良ければいいということではありません。他人の個性を理解し、受け入れ、それぞれが互いを尊重していることで、社会が成り立ちます。就職活動で、自分の強みを活かして、これしかやりたくないと視野を狭めることがあります。個性だからと言って自分だけを主張すると、チームや組織は崩壊します。互いを理解し、互いの強みを活かし合うことで、相乗効果が生まれます。相乗効果が発揮されて本当の多様性というのではないかと思います。1人でできることには限りがあります。個性と個性の掛け合わせによって無限の可能性が生み出されます。

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