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2021/11/13

行動すれば道は開く
筆者:石黒太一
 

最初からうまくいかないことは山ほどあります。むしろ、1回のチャレンジで突破できる壁というものは、ほとんどないと言ってもよいのではないでしょうか。赤ちゃんがオムツからパンツにステップアップするとき、みんな失敗しながら、試行錯誤して、やっとできるようになるから感動するんです。もしいきなり切り替えることができるものなら、パンツトレーニングなんて言葉は生まれません。面接だっていきなりうまくできる人ばかりではありません。何度も練習して、何度も実際の面接を受けて、うまく伝えることができなかったことで凹んだりして、少しずつうまくなっていくのです。
 
大切なことは、行動して「うまくいくこと」「うまくいかないこと」を知ることです。うまくいったら、なぜ良かったのか、さらに良くするためにはどうしたらいいかを考えます。できた!と喜ぶ気持ちを味わいながらも、その経験を次のステップに活かすためのナレッジを、自分の中で蓄積することができます。なぜ良かったのかを理解しないと、再現性がありません。せっかく結果を出すことができたのなら、次も結果を出したいはずです。できたことをそのままにすることはとてももったいないです。
うまくいかなかったことは、成果につながらない方法を一つ理解することができたということです。さまざまな方法がある中で、効果のないことを発見できたのです。だから振り返ったり、次の打ち手を考えるために、要因を分析をします。行動をすれば、必ず気づきがあります。しかし、行動しなければ、うまくいく方法も、うまくいかない方法もわからないのです。
 
行動量に勝るものはありません。振り返りの量があればあるほど、うまくいくパターンの蓄積があるということです。月に1回料理をする人と、毎日料理する人では、経験量が違います。私の妻は、子供のお弁当用に毎日上手に卵焼きを焼いています。全く料理をしない私が同じクオリティで卵焼きを焼くことはできません。火加減や味付け、焼き具合の状態などについて毎日PDCA回しているのですから、質はどんどん高くなっていきます。仕事でも、就職活動でも行動している人は成長していきます。量が多ければ多いほどうまくできるようになります。
 
やる前からできるかどうかを心配して足を止めているのは、とてももったいないのです。1回やってうまくいかなかったからやめてしまうというのは、さらにもったいないです。行動の積み重ねが経験になり、ノウハウになり、実力になります。頭だけの知識では何も役には立ちません。実力がついてこれば、質を高めることも大切になりますが、初めから質を求めて、行動しないのは、ただ成長を遅らせているだけです。行動量を増やすことに焦点を当てることができたら、目の前の世界が変わってきます。

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