情報は自ら取りに行く
新しい商品を買うときに、どれぐらい情報収集しますか。例えばテレビを新しく買うイメージをしてください。テレビを毎月買うという人は多くはないはずですから、以前買った時からテレビの機能なども大きく変わっていることと思います。リモコンにNetflixのボタンがついていたり、薄型で大型化していたり、今使っているテレビとは様変わりしています。いざ買おうとするも、以前との比較では難しく、今発売されているもので検討しますが、多種多様で決めきれないということもあります。そこで情報収集のために、Youtubeでレビュー動画を見たり、口コミや売れ筋の情報サイトを見たり、実際に店頭で実物を見たりして商品を探します。このようにわからないことがあれば情報を集め、その情報を元に決断をするということをしています。ものを買うときだけではなく、仕事でも採用、就職でも同じです。
就職活動をするときに、自分のことを知るために自己分析を行い、企業や業界のことを知るために、インターンや説明会に参加し、さらに深く知るために先輩社員に話を聞くなどをします。さまざまな角度から情報を収集しながら、エントリーシートを出して合否をもらい、面接を受けて合否をもらうを繰り返し、仮説と検証を繰り返していきます。複数内定が出れば、さらに追加情報を得ながら最終的に1社に絞っていきます。社会との関わりのワーストステップでも実際に自分自身が、情報収集によって決断をする体験をしています。会社や組織、チームで活動をするときも全く同じです。組織のリーダーが方針を決める、組織のメンバーで方針を決めるなどの組織のあり方は違っても、情報を元に判断をしています。誤解をしてはいけないのが、リーダーが絶対的な答えを持っているわけではありません。学校の先生のように答えを教えてくれる人ではないのです。共に試行錯誤をして、最適解を見つけることをしています。もちろん、最終的に決断をするという役割していますが、その決断だって違っていることはあります。だからこそ、正しい情報を集め、早く決断し、間違っていたら早く修正することが大切なのです。
仕事をしていて成長を感じない時があります。言われたことだけをやっている時です。どんな仕事にも創意工夫できることはあります。もっとチャレンジできることがあります。これだけしか指示されていなからと、待ちの姿勢で仕事をしていると仕事の意味や目的もわからず、ただこなすだけになっていきます。大切なことは、情報を取りに行くということです。判断のためには情報を取らないと、自分自身の行動も決めることができません。わずかな情報だけで行動していると、本質を見誤ります。
「情報」に関する商品、サービスは無数にあります。それだけ情報が大切なのです。そしてその情報がうまく流れるためにはコミュニケーションが重要な役割をします。良い情報があっても、それを送り届けるための道が寸断されていたら届きません。情報もコミュニケーションも目に見えるものではありません。目に見えないからこそ、その役割は非常に大切です。どのような情報を集めるのか、情報をどうやって共有するのか、情報によってどう判断するのか。このサイクルを早く正しくできることが、個人や組織の成長にとって必要なことです。