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2021/12/11

言い訳してもいい
筆者:石黒太一
 

言い訳を言ってはいけないと思い込んでいませんか。「それは言い訳だよ」「言い訳なんて聞きたくない」とフィードバックされることを恐れ、どうしたらできるかを必死に考えてしまうことがあります。できない理由を探すよりも、できる方法を探すことはとても大切なことです。壁を乗り越えることが成長につながっていきます。しかし、常に完璧であり続けることは決して簡単ではありません。言い訳が出そうになったら飲み込んでしまうことが習慣になっていると、人にも自分にも必要以上に厳しくになってしまいます。完璧に全てのことをやろうすると、負荷をかけ過ぎてしまうことがあります。無理して良い仕事にはなりません。
 
言い訳を「言い訳」とバッサリ切ってしまうのではなく、課題を見つけるきっかけであると考えると意味が変わってきます。「今月は、営業日数が少なかったので、売上目標が未達でした。」と聞くと、そんなの初めからわかっていたことだし、計画と行動不足だと言いたくなりますが、少し分解が必要です。1日あたりの売上が平準化されているということが原因なのであれば、まず目標設定に課題があります。日数が少ないことで行動量が足りなくなるということであれば、見込みの作り方に課題があります。もし、言い訳を飲み込んで、「自分の努力不足で未達です」と自責にし過ぎてしまうと、本当の課題が見えなくなります。
 
できたことはさらに伸ばして、できなかったことは要因を見つけて改善する。ホウレンソウは悪い報告からする。どちらもよく言われることがですが、できなかったことや悪い報告に大切なヒントがあります。言い訳にもその一部だと考えることができます。クレームは大切な改善点を教えていただける貴重な情報ですし、失敗は成功のためにダメな方法が見つかっただけのことです。言い訳に蓋をしないで、まずは口に出してみることです。実際には誰だって言い訳をしています。言い訳がダメなわけではありません。次につながる回収をすれば言い訳も前進へのきっかけです。

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