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2021/12/15

迷ったら難しい方へ
筆者:石黒太一
 

私たちは日々、選択の連続の中にいます。大きな決断をする時もあります。岐路に立った時、難しい方を選ぶことの大切さについて考えてみます。
 
迷ったら難しいを選ぶという話は、よく聞く話だと思います。名言集にも出てくるような言葉ですが、なぜあえて困難を選ぶのでしょうか。困難というのは、今やり方のままでは乗り越えることはできませんし、なんとなくでは向き合うことが出来ません。リスクを覚悟で挑戦し、全力で取り組むからこそ、乗り越えた先に今までに見えなかったらものが見えてきます。逆に、困難を選ばず、容易なことを選んだらどうでしょうか。今の自分の実力でできる範囲のことにとどまってしまいます。更に成長するというのはなかなか望むことが出来ません。冬のゲレンデで頂上に行き、急斜面か迂回路があった時、実力を高めたいのであれば、急斜面にチャレンジするはずです。最初はうまく降りれなくても、何度も何度もチャレンジしていくなかで、力がついてきます。当然ですが、いつも迂回路に入っていては、急斜面を降りることはできません。普段の選択の中で、自分自身がどのような選択のパターンがあるのかを知ることからはじめて良いかもしれません。
 
大切なことは自分で選択をすることです。誰かに背中を押されて、難しい方を選んでも辛さだけになることもあります。自分で選ぶから覚悟もできますし、リスクも取ることができます。ほっておけば私たちは楽な方、簡単な方へ流れて行きます。水が高いところから低いところに流れるのと同じように自然の法則です。しかし、私たちは意志を持っていますし、成長したいと根底では思っています。楽を選んでいると、現状維持になってしまい、結果としては後退していきます。どこかでチャレンジしていかないといけないはずです。急に挑戦モードに変わるというよりも、普段から迷った時に難しい方を選ぶという習慣がないと、「また今度にしよう」と先送りにしてしまうことになります。
 
困難を選ぶことは大変なこともあります。むしろ大変なことしかないかもしれません。しかし、チャレンジした人としなかった人では、その成長は全く違います。チャレンジして、うまくいかないこともあります。うまくいかないことを経験すると、次は同じことをやらないようにします。しかし、チャレンジをしていないと、何がうまくいかないかもわかりません。もし、必ずリスクを取らないといけないような状況になった時に、チャレンジの経験が活かされてきます。はじめからうまくいくことばかりではありません。だからこそ、困難に挑戦し続けることが自分自身を強くしていきます。

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