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2021/12/23

変わるものと変わらないもの
筆者:石黒太一
 

先が見えない時代と言われますが、先が見えた時代がそもそもあったのだろうかと思うことがあります。高度経済成長の時代やバブル期であっても、先が見えていたわけではなく、成長実感が強かっただけかもしれません。幕末から明治にかけては相当いろいろなものが変化していったことで、今よりも先が見えなかったかもしれません。時代が変わっていく中で変えてはいけないものと、変わり続けるものがあります。変わり続けるものをうまくとらえることで、時代に対応することができますし、変わってはいけないものをとらえることで、右往左往しなくてすみます。
 
通信手段で考えれば、かつては手紙が主たる方法でした。19世紀に電話が発明されるまで手紙や書状などでコミュニケーションをおこなっていました。現代は電話に限らず、LINEやSNSなどでもやりとりができるようになっています。江戸時代のように飛脚に託して到着するまでに数日かかるというものから、瞬時に伝達することができます。手段は飛躍的に進歩していますが、人に伝えるということや、言葉によって人の心を動かすということは、普遍的なものです。目的は変わることなく、手段が変わり続けているのです。
 
パーパスという言葉をよく聞くようになりました。企業や組織の存在意義が改めてフォーカスされるようになっています。今まで、できていたことが急にできなくなるということがあります。そんな時にパーパスに立ち戻ることで、どのように生き残っていくかを考えることができるのです。変えることのできない外部環境にどれだけ抵抗しても仕方ありません。できないものはできないのですから、自分たちが変わっていかないといけないのです。じゃあどう変わったらいいかを考えるときに、存在意義から考えると新たなアイデアが生まれてくることがあります。このような外部環境だからこそ、自分たちが果たすべき役割とは何かを考えるようになるのです。
 
ピンチの時こそチャンスです。何かを変える必要があることを知らせてくれています。今のままだとうまくいかないからこそ、ピンチがやってくるのです。改善すべきことは改善し、残さなければいけないことは残しつつ、さらに伸ばす。変えてはいけないこと、変えなければいけないことを正しくとらえてピンチを次への糧にしていくことが大切です。

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