前だけを見て進む
年末になると、1年を振り返る機会が増えます。振り返ることはとても大切なことです。起きた出来事から学び、次に活かすことが成長につながっていきます。振り返りをしないとうまくいったこと、予定通りにいかなかったことなどが教訓になりませんので、失敗を繰り返したり、せっかくノウハウになっているはずのものが流れていってしまいます。この1年を振り返りどんな学び、気づきがあったでしょうか。
しかし、振り返ることと、過去に固執することは別のことです。過ぎ去ったことにずっと引っ張られていたり、気持ちの清算ができずにずるずるしていると、なかなか前進することができません。過去と他人は変えられないというように、過去はあくまでも過去でしかありません。その事実から何を学ぶかだけであって、いつまでも後ろを向いていると今を変えることはできません。車でもバックミラーだけを見て運転していたら事故を起こしかねません。人混みで後ろ向きに歩くことが危険なのと同じように、過去にとらわれ続けることは、「今」の変化に対応できなくなります。
今を生きること。そして、自分の人生を生きることです。過去や他人の人生に引っ張られていると、今起きている楽しいことやワクワクすることさえも、薄らいでしまいます。自分の人生とは、自分勝手に生きることではなく、自分の人生に責任を持ち、自分自身が人生の主人公であるということを再認識することです。環境や他人によって自分の人生が影響され続けていては、主体的な人生にはなりません。どんな環境であっても、自分の生きる目的を明確に持ち、自ら選択している人は今を生きています。何を選ぶかは自分で選択することができます。この1年の学びから、あなたは何を選択しますか。