2022/01/07
態度や反応は選択することができる。
主体的に生きる上で「選択」は人間に与えられた力です。鹿がライオンに襲われた時に、自らのあり方を選択したり、ライオンと対話をするということはありません。しかし、人間は腹を立ててもその反応を自分で納めることができます。
「刺激と反応の間にスペースを置く」7つの習慣が非常に大切にしていることです。さらに「反応を選択する時には自分の価値観に基づいて選択する」ということも伝えています。
自分の価値観。
自分の価値観で選択をすると、様々なところで自分勝手なことばかりが起きないかと心配になるかもしれません。だからこそ、「原則主義が重要である」ということが分かります。
ビジネスで相手を騙して、短期的に利益を得るという行動を選択する人がいます。これは決して許されるものではなく、明らかに間違った価値観です。どのような価値観を持つかによって、同じ行動をしていても、誤った結果を生み出してしまうことがあるのです。
日々私たちは選択をしています。選択をする自由があるからこそ、自らの人間性を高めていく必要があります。稲盛和夫さんの人生成功の方程式「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」も全く同じことをおっしゃっています。
適切な例えではないかもしれませんが、詐欺師は能力も熱意も非常に高いのに、考え方が誤っていることで、誰かを傷付けたり、犯罪を犯してしまいます。もし能力の高い詐欺師が正しい考え方をもっていたら、ビジネスで大成功を収めることができます。
能力も熱意もあるのに結果が出ないとしたら、考え方に何か問題があるのではないかと立ち戻ることもできます。
自らの行動指針やミッション・ステートメントを原則に基づいて作ることで、人生を豊かにする選択をすることが出来ます。大切なことは「自ら作る」ことです。誰かの価値観に基づいていたら、それは他者の判断に自分を委ねていることになります。委ねることが悪くはありませんが、常に外的要因や環境に左右される事になってします。
環境は変わり続けます。現代は変化の多い時代といいますが、日本の中心が江戸になったときも、江戸から明治になったときも、今は変化の時代だと当時の人達は言っていたと思います。人にとって環境が変わることは当たり前のことなのです。
室町時代から続く和菓子の老舗「虎屋」には「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」という理念があります。室町時代から現代まで続くということは並大抵のことではありません。変化に対応しながらも、変わらない考え方があるから今でも続く強いブランドになっています。
「刺激と反応の間にスペースを置く」
「反応を選択する時には自分の価値観に基づいて選択する」
変化の中で、主体的に生きるために改めて「選択」を考えていきたいものです。