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2022/01/11

変化の扉は自分で開ける
筆者:石黒太一
 

私たちは他人を変えようとして行動をしても、最後は自分で変わろうという意思がなければ、変化することはできません。強い刺激を受けて変わることがあるとしても、それは、自分から変えようとするから変わるのであって、強引に「変えさせること」はできないのです。

アメリカの社会心理学者 マリリン・フォーガソンが次のように言っています。
説得されても人は変わるものではない。誰もが変化の扉を固くガードしており、それは内側からしか開けられない。説得によっても、感情に訴えても、他人の扉を外から開けることはできない。


説得するという行動がありますが、どれだけ説得しても、最後は自分の意思によって行動しています。心の扉を開けたように思えることも、選択しているのは相手自身です。

物を買う時、自分が納得していなければ購入までしません。もし強引に買わされてたのであれば、クレームにつながったり、返品をするなどの行動に戻っていきます。


変化の扉は自分心が開けなければ開くことはありせん。「最後は自分次第」なのです。


変化したいと思っていなければ、変化するための行動はしませんし、関心を持つこともありません。どれだけ教育をしたり、説明しても、人が変わるためには、自分の意思が伴わなければ、表面だけの合意になってしまいます。

自分が欲しかったもの、望んで手に入れたものは大切に扱いますが、人から渡されただけのものはゴミ同然のように扱われます。学校で学ぶ環境や機会があったにも関わらず、授業もまともに受けず卒業したのに、社会人になって学び直しをしたり、猛烈に勉強をすることがあります。「なぜ進学するのか」といったことが自分ではなく他人のものさしや価値観によって決めていると、機会をムダにしてしまいます。

しかし、一度自分の心の扉を開けることができれば、すごいパワーが行動も考え方も変化していきます。自分で選ぶことが力に変わる瞬間です。

主体的であることは、人から言われてなるものでありません。自らの気づきや内側からからの変化によって変わっていくものです。主体的になりたいと思っていなければ、「あなたは今日から主体的になりなさい」と言われても何も変わることはありません。


自分自身の扉を誰かに開けてもらうということも、決して簡単なことではありません。どこに扉の鍵があるかは人からはわからないものです。自分が自分自身で開けるほかありません。主体的になるということは、この扉を開けることからです。

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