MIRAI-ZINE

menu

2022/01/12

自分の頭で考える癖をつける
筆者:石黒太一
 

わからないことは検索をして調べるという行動があります。辞書代わりに漢字や単語のスペルを検索することもありますが、本来、自分の頭で考えることまでも検索して答えを探しているのであれば、少し使い方を考えたいものです。
 
「自分にとっての天職はなにか」といった問いまでも検索していないでしょうか。これは少し極端な例ですが、調べる時には自分が考えた「仮説」必ず必要です。天職を調べても、Googleがあなたの人生を導いてくれることはありません。働きながら、もしくは就職活動をしながら自分が考えている中で、もしかしたらこんな仕事があるのではないか、という仮説がでてきたときに、検証していくために検索は力を発揮します。
 
まずは自分の中で仮説を持つこと。その仮説を検証するために情報を探すこと。
 
普段から反応的に検索をしていると、考える力が身につかなくなります。考えること、経験から学ぶこと、仮説を立てることなど仕事をする上で、大切な基本的なスキルが薄れていってしまいます。人にしかできない仕事は創造することだから、検索で済むことに時間は使わないという戦略もありますが、そもそも自分の頭で考え、仮説をたてることこそ、人にしかできない仕事です。
 
実践・行動してそこから気づくことが多くあります。機械学習も過去の情報や結果を基に法則性を導き出しますが、人は単に過去の経験だけで判断せず、過去とは違うパターンも考えることができます。
 
検索をうまく使うためにも、考えること、仮説を立てること、ビジョンを描くことなど能動的な思考の使い方をする必要があります。自分の将来を検索しても出てきませんし、地球の未来を検索してもそこには無数の情報があるだけです。情報をいかに活用するのかは、スキルです。
 
普段から本を読んで自分の引き出しを増やしたり、行動をして経験からの学びを増やしたり、考えるための土台が必要になります。時間を短縮するために検索をしていることが、情報の渦に飲み込まれて本来たどり着きたいところに至らないこともあります。しかし、自分で考えてから情報収集することで、圧倒的に調べる時間は減らすことができます。
 
検索をしても、自分の人生の結論はでてきません。自分で考え、自分が行動することから気づくことが最も近道です。

RECOMMEND