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2022/01/17

時々は自己否定もしてみよう
筆者:石黒太一
 

自分を認める。自分を肯定する。
常に心がけることで、豊かさを感じることができます。しかし、時として今に満足してしまったり、過去にこだわってしまうこともあります。
 
過去の自分を大切にして、過去の出来事を肯定し続けることは、未来志向にはなっていきません。時々は自己否定もしてみることです。
 
自分の先入観で物事を見ていると、視野が狭くなったり、時代の変化に対応できなくなってしまいます。「こうあるべき」が自分の選択を制限していると、聞く耳を持たなくなります。他人にも影響を与えてしまうのであれば、見直する必要があります。
 
自己否定をできないときは、変化を恐ていたり、今を変えることに不安になっている場合があります。変わるときは「やってみてダメならまた戻せばいい」という気持ちでいることです。
 
日々進化、成長をしなければ、衰退をします。10年前の価値観が今も通じるとは限りません。前はそれでよかったかもしれません。しかし、いつまでも同じではないのです。
 
電車に乗る時に、切符を買うということは今もありますが、改札パンチと言われるハサミで切符に印をつけてもらう時代がありました。もし、「切符は目で見える改札通過の印がないといけない」ということにこだわっていたとしたら、今のようなワンタッチで改札を通ることができる便利さを享受することはできなったはずです。
 
革新的な進化やイノベーションは自己否定から生まれるものも少なくありません。スマートフォンはPCよりも便利なものになってしまったり、デジタルカメラをフィルムメーカーが作って、フィルムの需要がなくなったりということもあります。
 
否定は必ずしもネガディブではなく、原動力になるということです。
 
よりよくするには、現状を打破しないといけません。
 
認め続けることと当時に否定もします。一見矛盾する行動ですが、物事にはプラスもマイナスも両面あるということです。自分を否定することは楽ではありませんし、辛いこともあります。
 
自分を否定するのはあくまでも、行動や事実であり、人格を否定してはいけません。
 
「自分は意思が弱い」ではなく、「自分のあの時の選択はもう少し主体性を持って行う必要があった」というように事実を否定することで、改善案が出てきます。
 
自分の人格を否定すると立ち直れなくなります。成長するため、進化するための否定です。他人に対する場合も同じですね。人を叱るのではなく、事を叱る。改善策がわかればあとは実行するだけです。
 
過去の出来事は過ぎ去ったものです。過去をひきづっていては、未来に向かっていくことはできません。今の自分から何を捨て、何を未来に持っていくのかを日々考えると、進化し続ける人になれます。

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