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2022/01/19

型を身につける
筆者:石黒太一
 

新しいスキルや能力を身につける時、「型」を大切にすることです。

守破離と言われますが、まずはお手本や基本に従ってやり方を覚えます。
数学で足し算、引き算ができないまま、難題を解くことはできません。足し算、引き算、掛け算、割り算の基礎を必ず身につけた上で、応用をしていきます。

英語でも、自動車の乗り方でも、プレゼンテーションでも同じです。我流でやることもあるかもしれませんが、まずは「型」から身につけたほうが習得が早くなります。

基礎・基本ができている人は強いです。プロスポーツ選手でも基礎練習を大切にする人は長く活躍しています。小手先のテクニックだけで進んでいますと、どこかで頭打ちになってしまいます。受検で合格するためのテクニックで勉強をしても、合格はするかもしれませんが、その学習が次にはつながりにくくなります。

新入社員のときに、挨拶やホウレンソウなどを教わりますが、いくつになっても、挨拶ができる人は仕事でも成果が出ています。「型」を身につけることは基礎を徹底して自分のものにすることです。


はじめて就職した会社で身につけたことは、その方のベースになります。いかに、最初の段階で社会人としての「型」を身につけるかはその後の職業人生に大きく影響を与えます。私は最初に就職した会社でお客様のことはお客さんとか、お客ではなく「お客様」とお呼びするように教わりました。企業や業態によって、お客様の呼び方は若干異なります。しかし、環境が変わっても自分の中にある基礎が常に出てきます。


世の中で天才と言われる人も「型」を大切にしていると感じています。変化に対応しながら成長し続けている企業の経営者の方から、小手先のテクニックではなく、教科書と言われるような経営の原則を忠実に実行しているお話をお聞きしたことがあります。一見、天才的なひらめきや独自のアイデアで舵取りをしているようにも見えますが、先人の知恵を大切に活用し、「型」に基づいた経営をしています。その基礎を大切にした上で、応用をしたり、基礎を組み合わせています。

基礎を徹底しているからこそ、応用ができるようになり、独自のアイデアに広がっていきます。

私たちが何か突き抜けた結果を出したいと思った時に、すぐに結果が出ることに着目してしまいます。しかし、少し遠回りに思えるような型、基礎、原理原則があっての結果であることに気づくことが必要です。もしかしたら短期的には結果がでないかもしれませんが、テクニックだけで乗り越えようとしてもどこかに壁があります。

「型」を大切にすることが、必ず大きな結果につながっていきます。

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