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2022/02/01

自ら土壌を豊かにする
筆者:石黒太一
 

植物が芽を出し、大きく成長し、花を咲かせるには豊かな土壌がないとできません。乾燥していたり、やせ細った土壌では植物は育ちません。

同じ植物でも、花を咲かせる前に枯れてしまったり、逆にずっと花を咲かせ続けたり、土壌によって成長が大きく変化します。時には天候といった外的要因もあります。日照りが続いたり、長雨で成長に支障をきたすこともあります。

苗を持ってきて植えることもあります。しっかり根を張って育つものもあれば、土が合わずに枯れてしまうこともあります。最初は芽を出す場所で育成し、芽が出たら場所を変えて育てるという場合もあります。


人と植物は必ずしもイコールではありません。しかし、チームを作って結果を出すための採用や育成を考えるときに、植物の成長を参考に考えると、よくわかります。どれだけ良い品種の種を持ってきても、芽が出る条件が整っていない土壌に植えても芽すらでてきません。どれだけポテンシャルのある人材がいても、活躍する環境や風土なければ結果につながってきません。

スキルやテクニックを教えても、根がしっかり張れるような風土、文化がなければ、どこかで行き詰まってしまいます。会社もチームも同じです。チームがイキイキするのも、チームで成果を出す土台があってのことです。

ただし、人は意思を持っていますし、選択をする力を持っています。植物も太陽の方向に葉を向けることができますが、人は態度や行動を選択することができます。土壌がないからと人任せにするのではなく、自ら耕すこともできます。誰かが耕してくれることを待っていたり、水をまいてほしいと待ちぼうけしていることは依存の状態です。

土壌が悪い、環境が悪いと言うことは簡単ですが、それは他人事になってしまっています。自ら参画して土壌を豊かにすることが大切なことです。


いかに良い風土や文化を作るかは人や組織の成長に直結していきます。繰り返しになりますが、植物と違うのは関わるすべての人が風土作りをすることができるということです。植物は新しい土が合わなければ、枯れてしまいますが、人は自ら変わっていくことができますし、より豊かにするために一緒に変えていくこともできます。

誰かが変えてくれることを待っていても、受け身のままでは何も変わりません。


チームや組織が変わっていくのは、誰か1人の努力では限界があります。ひとりひとりが自分事として関わることが大きな力になります。土壌を整え、より大きな花を咲かせることは自分自身の取り組みによって実現することができます。

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