カルチャーをよく理解する
就職をするときに、その企業や組織のカルチャーや文化をよく理解することが大切というお話です。
同じぐらいのスキルや経験をしているのに、活躍できる人、できない人がいます。その一つの要因にカルチャーとの相性があります。環境だけを理由にしてしまうのは決してよくはありませんが、海外に行って水が合わずに体調を崩すということがあります。私も学生のときに行ったある国のレストランで食事をしたあと、寝込んだことがありました。同じものを食べて元気だった友人もいます。たまたま私にとっては合わなかったのです。
人はそれぞれ強み弱みもありますので、カルチャーに合う合わないが明確なものがあるわけではありません。最初は合わないかなと思ったものも、慣れてくるということもあります。ですから、毛嫌いするのではなく、知ること、理解することが大切です。
組織のカルチャーや文化をPCやスマホのOSと考えたら、業務や仕事はそのOSの上で動くアプリケーションです。どれだけで高機能なアプリケーションでも、OSとの相性が合わなければ最大限のパフォーマンスは発揮しません。iOSではできるけど、Androidでは動かないという事があることと同じです。
ただし、その違いを理解していれば、それぞれの強みを活かした修正もできますし、できるできないもわかってきます。歴史ある日本の企業と、外資系の企業では考え方も大きく違いますし、東京と名古屋の会社では商習慣が違う部分もあったります。
繰り返しになりますが、毛嫌いするのではなく、正しく理解することです。知っていれば自分も変化する事ができますし、お互いに大切にしていることを共感し合うこともできます。
就職、とくに新卒で就職するときは、学生から社会人といったそもそものバージョンアップあった上で、更に企業カルチャーも理解する必要があります。だからこそ、選考から入社までの期間が長いですし、インターンなどの機会を使って理解するチャンスが存在します。
そもそも選考前にどうやって理解したらいいかです。まずは一つはその会社の人を知ることです。カルチャーや文化は目に見えるものではありません。その上で、一番見えやすいのがそこで働く人です。経営者や採用担当はもちろん、各部署の人や最近入社した先輩社員と会って話を聞くとよくわかります。どんな言葉を使うのか、どんな考え方で仕事をしているのかを聞くとカルチャーが見えていきます。
その中で働く人たちがどんなことを大切にしているのかを聞いてみるのも、有効な手段です。会社に共感して働く人たちが持っている大切にしていることは、その会社が大切にしていることにもつながってきます。さらに、会社や組織の歴史を知るとわかることもあります。なぜ創業したのか、どんな目的でその組織が立ち上がったのかを理解することも効果的な方法です。
相手を知ることは自分を知ることにもつながります。環境のせいにするのではなく、自分自身も変わっていくことが大切ですが、まずは今を知ることです。知ろうとする行動は相手に関心を持つことの原点になります。