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2022/02/08

現実に感謝する
筆者:石黒太一
 

自分では選ぶことができないこともあります。それを最近は「〇〇ガチャ」と表現することもありますが、就職活動を目の前にしているのであれば、「現実に感謝する」ことに意識を向けたいです。

選ぶことができないことを否定しても、それは「ないもの」に焦点をあてているだけです。実際は「あるもの」がたくさんあります。コップに半分入った水を見て、半分しかないと考えるのか、半分もあると考えるかの違いです。あることが当たり前になっていると、つい「ないもの」に目を向けがちです。だからこそ、意識的に主体的に現実をとらえることです。

今から約30年ほど前に「就職戦線異状なし」という映画がありました。バブルと言われた時代の就職活動をテーマにした映画です。今見るとあまりのギャップに驚くこともあります。(ぜひ採用担当の方は見ることをおすすめします。)まだハガキでエントリーをしていましたし、内定後は豪華なフォローがあったり、男女で明らかな就職の難易度に差があった時代です。就職すれば、終電まで働いたり、会議中は会議室でみんながタバコを吸っていたり、お茶くみが仕事だったりと、今では起こり得ないことが普通だった頃です。

もちろん、当時だからこそ良かったこともあったでしょうが、今の時代に働けていることに感謝する気持ちも大きくあります。どの時代でも、どの環境でも良いことや改善が必要なことはいくらでもあります。

今あること、目の前の現実をどのようにとらえるかで、自分自身の幸福感は変わってきます。

どれだけ努力しても変えられないこともあります。しかし、態度は自分で選択する事ができます。

この2~3年は学校で各種行事がほとんどできていない現実があります。今の中学3年生、高校3年生は従来の学校生活で体験することができたことの多くが外的環境によってできなくなっています。それでも、今ある中で工夫をしたり、多くの人が知恵を絞って協力しあって新たな体験を創出しています。何もしなければ、できなかったで終わってしまいますが、どうしたらできるのか、他に代わるものはないのかを考え抜くことで乗り越える事ができます。


就職活動の形も環境に対応しながら変化しています。なぜこの時期にとか、ガクチカが作れないとか思うことはあるかもしれません。その反面、数年前の先輩たちにはできなかった就職活動の形が今はあります。

変化に対応して、今を楽しみ、現実に感謝をすることで、可能性はいくらでも広げていくことができます。

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