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2022/02/15

もし2倍にするなら
筆者:石黒太一
 

スピードを2倍にする。
成果を2倍にする。
今までと違う結果を得たときに、ちょっとしたテクニックで乗り越えようとしても、今の延長線以上にはなりにくいです。「学校までの通学時間を半分にしたい」と思ったときに、電車の経路を変えても、自転車を盛りこぎしても数分の改善はできるかもしれませんが、半分にはなりません。空を飛んだり、音速で走れるのであれば話は変わってきますが、現実的ではありません。学校の目の前に引っ越しをするなど根本的な改善をしないと得たい結果にはつながっていかないのです。

パン屋さんが売上を2倍にしたいと思ったとき、パンを2倍作ったら売上が2倍になるわけではありません。急に地域のパン消費が2倍になるのであれば実現する可能性もありますが、必ずしもそんなにうまくはいきません。根本的に変えるとすると、店頭で売るだけではなく、通販によってお客様を広げてみることもありますし、ライバルのパン屋がいない地域に移転するということもあります。

そもそもを変えるということは、難易度も高いことです。実際はできないこともあります。しかし、2倍にしてみるという発想を持っていることが大切です。「もし2倍にするなら」「もし半分にするなら」という視点で物事を見てみると、今までとは違うアイデアが出てきます。

少しずつの改善の積み重ねは当然のことですが、大切なことです。これを疎かにしていきなり大きな結果を得ようというのは都合が良すぎると思います。

しかし、アイデアをひろげていく上では、今までのやり方、考え方にとらわれてしまうと制限になってしまうことがあります。少し器用なことですが、普段は改善を積み重ね、アイデアを広げるときには現状から離れてみるという両方を取り組んでいくことで、更に大きな結果につながっていきます。

現状にとらわれすぎても限定的になりますし、2倍のことしか考えていないと現実離れをしていきます。この2つを常に組み合わせていくことが大切です。

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