2022/02/16
自分をアピールするということは、多く人が頭を悩ますものです。ガクチカという言葉を意識すると、すごいエピソードがないといけないのではないかと、苦しくなったりします。
とても良くわかります。
起業をしたり、海外ボランティアをがっつりやったりと、わかりやすいことが必ずしもあるわけではないと思います。だからといって、必要以上にエピソードを盛ってもリアリティがありません。昔から就職活動の時期になるとサークルや部活のリーダーが急に増えたり、アルバイト先の売上をすごい勢いで向上させるスーパーアルバイトさんが増えるということがあります。もちろん、サークルでリーダーシップを発揮したり、精一杯アルバイト先で貢献するということを日々取り組んでいると思いますので、事実と異なることではないと思っています。しかし、就職活動のためのエピソードになっていると、それが本当にその方の良さや魅力を表現しているのかどうかがわからなくなります。
大切なことは、「事実」を「自分の言葉」で伝えることです。あえてエピソードをひねり出す必要はありません。普段の日常や心かけていることの中に、力を入れていること、アピールできることは必ずあります。自分自身のことは自分が一番見えにくいかもしれません。そうであれば、周囲の人や家族に自分のことを聞いてみることです。他者からみて魅力と思ってもらえていることは何かを知ることは、自分を知る第一歩です。
必ずしも課題解決をすることがガクチカとは限りません。コツコツやってきている事はありませんか。長く続けていることはありませんか。ここだけは誰にも負けない自信があるということはありませんか。人に感謝された経験はありませんか。自分にとっては当たり前だと思っていることも当たり前ではないことがよくあります。
相手が知りたいことはガクチカの内容ではなく、あなたのことが知りたいです。どれだけアルバイト先で新商品開発をしたとしても、それがあなたのどんな点を伝えようとしているかです。
自分をアピールするということは、大きなエピソードを伝えることではありません。自分自身を伝えることです。あなたと一緒に働きたいと思ってもらうためには、何を伝えますか。