がむしゃらになれ
社会人1〜3年目ぐらいまでの方にぜひ伝えたいことがあります。
「がむしゃらになれ」
これは私が20代前半の時に、上司からいただいた言葉です。正直、その時はすでにがむしゃらになっているけど、何をしたらいいんだろうかと思っていました。しかし、自分が伝える立場になり、その頃と同世代の方たちと仕事をするようになって、同じことを伝えたいと思えるようになってきました。
社会人の最初3年はキャリアの基礎を作る時期です。大手だからとか、ベンチャーだからという組織の大小関係なく、ここで力をつけていくことで、この先の職業人生が大きく変わってきます。
意識してやっておきたいことは仕事を通して成長をすることです。目の前の仕事をどんどん深ぼっていくことで、どんな仕事にも奥深さがあることを理解することができます。指示されてこなすだけの仕事をして、それでできている気分になっていると本当の面白さは見えてきません。仕事をしていると結果が出てくるようになります。再現性を持って結果を出せるようになるか、それもたまたま結果が出たのかでは違います。再現性のある仕事というのは非常にスキルも必要になってきます。
3ヶ月や半年ぐらいやっていると、勘がいい人はコツを掴んできます。仕事によってはある程度の結果を出せるようにもなってきます。私もある程度結果が出て満足してしていたという経験があります。自分の実力を勘違いしていたと思います。でも、今思えば、そこで満足することは自分で成長の機会を止めてしまうものなのです。ちょっとの結果で満足するのではなく、がむしゃらに走り抜くことが必要なのです。
冷静に見渡せば同じ仕事を何年もやっている人たちがいます。そして、再現性を持って結果を出し続けていることを知ると、1度や2度の結果で「できている」というのはまだまだスタートラインであることに気づくことができます。
反対に、なかなか結果が出ないということもあります。この仕事は自分に向いていないのではないか、この時間は自分にとって無駄な時間なのではないか、と思うこともあります。仕事によって結果が出るまでに時間がかかるものもありますが、必ず1歩づつでも成長はしています。早く結果を出したい、自分の貢献をわかりやすく実感したい。この気持ちはとてもよくわかります。だからといって焦っても仕方がないこともあります。あと少しのところに目的のものがあるのに、その手前で穴を掘ることをあきらめてしまうということは決して珍しい話ではありません。走り切ることができれば必ず結果が出ますが、結果を急いであきらめてしまうとまた最初からのスタートになってしまいます。
キャリアの最初3年間で多少の差は出ます。悔しいかもしれません。こんなはずではなかったと焦る気持ちがあるかもしれません。しかし、助走が長ければ長いほど高く飛ぶことができます。がむしゃらになることで、その助走の間に強い足腰を鍛えることができます。本当に実力がつけたいと思っているのであれば、一喜一憂することなく、目の前のことを誰よりも情熱的に取り組んでください。必ず結果がついてくるし、更なるチャンスを掴むことできます。