仕事で活躍するために
企業が採用を考える上で、入社後の活躍というのは非常に大切なことです。採用した後の成長とともに、ミッション、ビジョンを一緒に実現していきたいです。同様に就職することを目的とするのではなく、活躍をして職業人としての成長をしていくことがとても重要なことです。
では、活躍というのはどういうことでしょうか。
目標を達成することはわかりやすいものです。期待とそれに対する目標があるわけですから、達成しているというのは期待に応えているということです。期待とはノルマではありません。
この期待は常に一定というわけではありません。新人と5年目の人では期待が違います。階段のように実力がついていけば期待も上がっていきます。新人の時に成果が出て満足をしても、それは今のステージでの結果なのです。一歩一歩ステップアップしていくことで、さらなるチャレンジの機会を手にしていくことが大切です。今のステージでできてるから、学ぶことがないとは違います。
ステージが変われば見えてくるものが変わってきます。期待も変わりますし、できることも変わっていきます。「仕事の報酬は仕事」という言葉もあります。これがやってみたいを実現するにも成長がなければ機会も現れてこないのです。活躍するというのはステージを着実に上がっていくことです。
ただ、いきなり活躍できるわけではありません。採用してじゃあ頑張って!では何もわからないままですし、どう頑張ればいいのかもわかりません。教えること、育てることが必ず必要になります。そして、教える人も本気で向かいっていかないと、新人は新人のままになってしまうのです。活躍するしないは、本人だけのことではありません。ここを間違えると、人を採用したら勝手に育つという過ちをおかします。
活躍の中には、成果・結果だけではなく、カルチャーの理解もあります。友達の家に行くとちょっとした風習が違うように、組織や会社によってカルチャーが違います。風土とも言いますが、ここを理解しないまま、仕事で結果を出そうとしてもなかなかうまくいきません。転職で同業他社に入社しても同じ業界なのに、ぜんぜん仕事のやり方が違うということはあります。そこに「結果の違い」も繋がっているとも言えます。文化・カルチャーをよく知ること、そして共感し体現できるようになることで必然的に仕事での結果も出てくるようになります。
就職をするときには、会社の社風・カルチャーをよく理解することが大切です。誰と働くのか、どんな制度があるのか、どんなビジネスなのかに注目しがちです。しかし、「どんな会社なのか」をカルチャーから知らないと、こんなはずじゃなかったとなってしまいます。入社してから自分はこのカルチャーが合わないといっても、お互いにとって幸せな状態ではありません。
活躍には、教える・育成するを真剣に向き合うことと同時に、入社した人も努力をする必要があります。どちらかが必死になるのではなく、双方が一緒に歩んでいかなければいけません。人が活躍するのを待っていてもいけませんし、活躍の機会を与えられることを待っていてもいけません。それぞれが主体性を持って、関わること・関心を持つことが活躍の第一歩なのです。
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