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2022/03/06

続けたことの価値
筆者:石黒太一
 

コツコツ続けてきたことは何ですか。
 
自分の強みを伝えるときに、パッと思いつくようなエピソードがなく、腕を組んで悩むことがあります。表彰されたり、優勝したり、目立つような結果がある人ばかりではありません。むしろ、わかりやすい結果がある人の方が少ないかもしれません。
 
長く続けていること、コツコツを積み重ねてきていることをぜひ思い出してください。当たり前になりすぎていて、何が続けてきたことかもわからないこともあります。そんなときには友達や周囲の人に聞いてみると教えてくれます。
 
長く続けるということは、習慣になっていなければ難しいものです。飽きずに続けることができたのは、何かしら自分の中で意味付けができていたとも言えます。
 
ただ長くやっているだけでそんなことに価値があるのかと思うかもしれません。しかし、とても価値があります。仕事をする上で、再現性を持って繰り返し結果が出るということは非常に素晴らしいことです。再現性のためには、仕組みが必要ですし、粘り強さも大切です。
 
いつもやり方が違う、飽きてしまって続かないでは、同じ結果を出すにしてもエネルギーが必要になります。エネルギー新たな価値を生み出すことに使いたいものです。
 
営業でたまに大きな受注をあげる人と、大きな結果ではないけどコンスタントに結果を出す人では、仕事のやり方が違います。コンスタントに結果を出すためには、コツコツと同じことをやり続ける必要があります。計画を立てて、タスクを細かくして、それを一つひとつ丁寧に進めていく。結果が出る法則を見つけ出し、繰り返し行うことで再現性のある仕事をすることができます。
 
筋トレでも気合を入れて思いっきり負荷をかけて1日やるよりも、無理のない負荷で1年続けた方が明らかに結果が出ます。つい、わかりやすい結果やすぐに結果が出ることに目が向きがちです。しかし、継続することは結果の積み重ねです。積み重ねには時間がかかりますが、その分結果は大きくなっていきます。
 
すぐに結果が出そうな仕事、すぐに活躍できそうな仕事というのは、ないと思っています。もちろん、比較的早い段階で結果を出しやすことはあります。しかし、同じ仕事を1年やっている人と20年やっている人では、スキルも経験も違います。出せる結果は明らかに違います。コツコツと続けるからこそ見えるものが変わってきます。
 
続けていることには価値があります。その経験は自信を持って大丈夫です。目立ったエピソードはなくても、自分が大切にしていることが必ずあるはずです。自分では当たり前だけど人から見れば、すごいと思えることがあります。自分と丁寧に向き合うことで、「本当の自分の強み」を見つけることができます。

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