一人の想いが社会を変える
1人の想いが社会や世界を変えることができます。おおげさなことに言葉に聞こえるかもしれませんが、世の中が変わるときに、必ず1人の想いから始まっています。
世界という大きなことでなくても、会社や組織、チーム、家族といった身近な単位で考えれば分かりやすいかもしれません。より良くしたいと思っているとき、誰かが変えてくれることを待っていても、何も変わることはありません。
自分が自ら行動することです。行動するためには、モノの見方を変えることです。自分がかけているモノを見るときの「メガネ」を変えることによって、結果が大きく変わります。
世界を変えたいとか、チームを変えたいとまでは思っていないとしても、今の現実に全て満足していないのであれば、それは自分にとっての機会なのです。主体性を大切にすれば、不満や不快なことは全て自分の考え方、行動によって変えることができます。
偉人と言われる人は誰もが主体性を大切にしていたことがわかります。残っている言葉からもよくわかります。
あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。
マハトマ・ガンディー
私には夢がある。それは、いつの日か、あらゆる谷が高められ、あらゆる丘と山は低められ、でこぼこした所は平らにならされ、曲がった道がまっすぐにされ、そして神の栄光が啓示され、生きとし生けるものがその栄光を共に見ることになるという夢である。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア「私には夢がある」(1963年)
与えられることに慣れていると、主語が常に他人や相手になってしまいます。しかし、与える人になることによって「私」が主語になります。学生の時は、勉強を教えてもらうことが当たり前でした。そして、社会人になっても与えてもらうことを待っていることがあります。それではなかなか成長をしません。自分から行動していかなければ、機会を手に入れることはできないのです。
機会はたくさんあります。自分は機会にめぐまれないと嘆くのではなく、機会は取りにいかなければ巡り会うこともできません。
たった1人の想いによって良くなれば、悪くなることもあります。機会をどのように活かすかも自分次第なのです。対立に変えてしまうのか、多くの人にとっての幸せに変えるのかも、選択の結果です。
あきらめなければ、必ず想いは実現します。しかし、想いを持たなければ、何も変わることはありません。目の前のことを他人事で終わらせるのではなく、自分は何が今できるかを考えることで、必ず現実は変わっていきます。