いつもうまくいくとは限らないものです。逃げたくなることもあります。意図的に逃げることは勇気も必要ですが、大切なことです。

 

全力で取り組んでいるからこそ、壁にぶつかり、挫折も経験します。自分を追い詰めて苦しくなるのであれば、たまには逃げてみることも良いのではないでしょうか。いつも逃げているとただの逃げ癖ですが、自分に厳しすぎて体や心のバランスを崩してしまうことは幸せなことではありません。

 

何を自分は大切にしているかをよく考えてみると、撤退基準も明確になります。今は基礎を作る時だから、必死についていくんだということもあります。睡眠を削って活動すると体調を崩しやすくなるから、そこまで行ったら一度立ち止まって見直そうということもあります。

 

100戦100勝なんてことは滅多にありません。もし常に結果を出し続けなければいけないと、自分にプレッシャーをかけているとしたら、少しだけ自分に優しくしても良いかもしれませんね。努力をすること、結果を出すことを考えることは大変素晴らしい姿勢です。しかし、負けてはいけない、失敗してはいけないと完璧を追い求めると、どこかで無理をすることもあります。完璧にやる姿勢は持ち続けたいですが、常に完璧であることは手放したいものです。

 

特に新しいことにチャレンジしたり、やったことがないことをやるときは、最初から完璧を目指すと行動が止まってしまいます。社会人としてスタートを切るときに、失敗を恐れていたら全然成長はしません。失敗もたくさんするからうまくできるようになります。

 

逃げ方が上手な人は、次に活かす方法をよく知っています。次はどうしたらうまくいかを何度も何度も振り返って対策をします。次も同じことを繰り返していたら、それは逃げ癖です。自分が大切にしていることは何であるかをよく理解し、上手に完璧を手放すことで、成長し続ける人になることができます。