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2022/03/21

あり方(being)が結果を変える
筆者:石黒太一
 

自分のあり方によって結果が変わることを信じることはできますか。結果を出そうするなら、手段を変えたり、やり方を見直すことが当たり前だと感じることもあります。結果が出ないのに、同じことをやっていてもいけませんから、手段を変えることはもちろん当然のことです。しかし、より高い結果を出すのであれば、自分のあり方を変えなければいけません。
 
あり方と何か。
ダイエットがしたいと思って、食事を変えたり運動をしたりします。結果を出すために努力をする過程で、頓挫してしまったり目的を見失ってしまうこともあります。そもそもなぜダイエットをしようと思ったのでしょうか。健康のため、自己肯定感を高めるため、パートナーのためなど色々と理由があります。自分のためだけにダイエットしていると、場合によっては手を抜いてしまったり、多少サボっても誰かに何かを言われることはありません。しかし、「家族と長く楽しい人生を過ごすためにダイエットをする」と自分の目的や、生き方に対する自分のあり方を変えたらどうでしょうか。サボることなど考えることなく、とにかく行動をすることになるのではないでしょうか。行動改善するよりも、あり方を変えるだけで自然と行動そのものが変わってきます。
 
 
・人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力(稲盛和夫氏)
・See Do Get サイクル(7つの習慣)
・Be Do Have
 
稲盛和夫さんは経営においても「フィロソフィー」といった考え方の大切さを伝えています。7つの習慣はモノの見方=パラダイムによって得られる結果が変わると言っています。ここからもわかるように、まずは自分のあり方を変えることで、現実は変わっていくのです。
 
自分が運動が苦手だと思っていると、どんなスポーツをしていても楽しくはありません。しかし、自分は自分らしく楽しむと思ってスポーツをやれば、楽しむということ結果を得ることができます。楽しむことができれば、自ずと上手くなっていくこともあります。
 
ウェルビーイング(well-being)という言葉にもbeingがあるように、あり方の一つであると考えています。わかりやすく健康経営や働き方と紐付けて語られることもありますが、あくまでもそれらは手段です。幸福や幸せというのは人によって異なるものです。そして、誰かに与えられることを待つのではなく、自分自身の姿勢・態度でもあります。
 
あり方を考えることなく、行動や手段を見直すことで一定の結果は出るかもしれません。ダイエットの話に戻りますが、とにかく行動すれば、短期的には結果が出る可能性はあります。しかし、リバウンドしてしまったり、健康を害してしまうことがあるのは、結果だけに焦点が当たっているからです。自分がどうありたいのか、からダイエットをすれば、普段の生活そのものが変化していきます。あり方が変わらず、生活習慣が元に戻れば、結果も元に戻ります。
 
短期的な結果を追うことは時に楽なこともあります。しかし、反応的に対処していることもあります。長い目で見た時に、大きく結果を変えていくのであれば、あり方を変えていくことです。

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