節目は初心にかえる絶好にチャンスです。経験や慣れによって忘れている、最初の決意を思い出すと、あたらめて自分のモチベーションにもつながってきます。

 

4月は多くの人が新たなスタートを切るタイミングです。期待に心躍らせ、ワクワクしたこの思いは自分にとっての「なぜこの選択をしたのか」につながっています。自分がなぜこの会社を選んだのか、なぜこの学校を選んだのかがここにあります。

 

最初は誰もが緊張して、でも必死に覚えよう、理解しようと能動的に行動をします。それが時の経過によって、慣れが出てきたりすると、緊張も緩むようになっていきます。慣れることは大切なことですが、それによって自分中心になっていくこともあります。誰かのために貢献したいという思いが薄れていくと、良い結果にはつながりません。

 

最初はメモを取って忘れないようにしようとしていたのに、その姿勢がなくなり、凡ミスをするようになったら要注意です。なんとなくでできるだろう、たぶんいけるんじゃないか、この考えが大きなミスにつながってしまいます。

 

初心にかえるのは、10年経っても20年経っても同じです。経験があることで時におごりなども出てしまいます。しかし、初めて社会に出た時の気持ちを思い出すと、もう一度背筋が伸びる気持ちになります。

 

長く活躍するプロスポーツ選手は、基礎を大切にしています。一流と言われる人に共通することでもあります。初心にかえるということにもつながっています。挨拶をする、整理整頓をする、感謝を伝える。これらのことは子供のころから言われ続け、社会人になっても繰り返し教わります。挨拶ができない人が一流の仕事ができるイメージはしません。一流こそ、常に初心を大切にしています。

 

より高い専門性を身につけたい。さらに高い目標にチャレンジしたい。その基本は初めて向き合った時の気持ちです。初めて出社した時、初めて学校の門をくぐったときのあの緊張感とワクワクをぜひ思い出してください。できていると思っているとそこで成長は止まってしまいます。常にスタートラインに立ってているという気持ちが挑戦することへの意欲になります。