後からやればいいと思って、忘れたことありませんか。後からメモをしようと思って、メモすることすら忘れたことはありませんか。

 

今この瞬間は、2度とやってきません。時間は誰にとっても平等に進んでいます。

 

今必要なことは、今やること。大切なことはすぐにメモをする。約束をしたら今すぐスケジュールに入れる。感謝は今伝える。後からやろうと思っていると大切なことを失ってしまいます。

 

幼稚園や保育園の運動会になると、多くの親がスマホやビデオカメラで我が子の記録を必死に残そうとします。大切な瞬間をスマホの画面越しに見ています。記録することが目的になり、今という瞬間を自分の目で見れていません。感動ではなく、記録できたことへの満足感でいっぱいになります。

 

果たして、これは今という瞬間を大切にできているでしょうか。

 

記録したものを後から何度も見返すのであればいいですが、1回か2回見てあとはデータとして保管されているだけだとしたら、何のためだったのでしょう。

 

記録することが悪いとは思いませんが、その瞬間でしか感じ取れないこともあります。あとからディスプレイで見ることと、その場で肉眼を通して見ることは違います。

 

人と話をするときに、必死にメモを取ることに集中することがあります。メモを取ることは基本ですから大切なことですが、授業の講義のように相手の話を書き取ることだけをしていたら、それはコミュニケーションなのでしょうか。相手の目を見て、お互いに心が通じ合う会話こそがコミュニケーションだと考えています。

 

あとからメモを見て相手を思い出しても、それは記憶でしかありません。

 

 

時間は刻一刻と過ぎていきます。どんな時間の使い方をしても、1秒は誰にとっても1秒です。今を大切にしないで、未来を大切にすることはできません。今の結果が未来であり、より良い未来を実現したのであれば、今を大切にしないといけません。

 

 

今この瞬間を大切にする。感謝を伝えようと先送りしていても、今伝えることが大切であり、もしかしたらその機会を失ってしまうことだってあります。あの時こうすばよかったと思っても、時間は戻ってきません。今この瞬間を大切に生きることです。