MIRAI-ZINE

menu

2022/04/07

就職することはプロになること
筆者:石黒太一
 

世の中の採用活動、就職活動のあり方に課題がありますが、就職することに対する考え方を整える必要があります。特に新卒採用においては、これからプロになるための入り口です。給与をもらって仕事をすれば、入社1日目であってもお客様から見ればプロなのです。もちろん、いきなりできないこともありますが、心構えとしていつまでも「教わる人」ではプロにはなれません。

専門性を高めたり、企業の文化・価値観を理解するのために人材育成ということはとても重要なことです。ここには時間もお金もかけて、育成をすることになりますが、教わることを待っている必要はないのです。プロとして結果を出していくには、足りていないことを自分で理解し、自ら学んでいくことも大切なことです。

就職活動で「何が学べるのか」という視点で企業選びをすることがあります。仕事を通して学ぶこと、身につくことは仕事によって異なります。ですからこの視点が悪いとは思いません。しかし、学校の学部選びとは違うということだけは理解しておかなければいけません。

プロになれば、期待されている役割や成果があります。その期待に応えていくことで成長をしていきますし、さらなる期待をつながっていきます。今の時代に、ノルマという考えはあまり聞きません。逆に考えれば、期待や目標は誰に遠慮することなく、どんどん越えていっていいということだと思います。ここまでやればいいというよりも、着実に結果を出して、次のステップに上がっていくことは自分次第なのです。

誰かに導いてもらう、誰かが段取りを立ててくるというのは、学生の時までです。プロになれば、1年上でや10年上の先輩がいたとしても、そこに遠慮することなくライバルであると思って、越えていくぐらいの気持ちで取り組む必要があります。もちろん、礼儀礼節や感謝があってのことですが、実力で勝ることは誰も止めるものではありません。

プロは結果にこだわります。アマチュアはプロセスを楽しみます。プロは期待に応えることでお金をいただいているのです。今、自分に期待されていることは何でしょうか。就職活動によって自分は何のプロになりたいでしょうか。あなたはプロとしてどうなっていきたいでしょうか。

RECOMMEND