あなたが先輩だったらどちらの後輩を応援したいでしょうか。

A：教えたことはすぐ実践し、できてもできなくても報告をしてくれる人。

B：教えたことは横に置いておき、自分のやり方でやってうまくいったときだけ報告をしてくれる人。

 

私はAの人を応援したくなります。どれだけ知識があって、経験があっても「素直さ」がないと人に応援されなくなります。誰かに媚びるということとは違います。媚びるというのは本当は思っていなけど、何かを得るために相手に合わせたり偽ったりする行動をしていることです。素直さは、偽りではなく、教えられたことをそのまま行動できる、自分の知っていることとは違ってもまずやってみるといったものです。

 

前向きさも併せ持つことで、さらに前進することができます。前向きさが道をひらくと考えています。困難なこと、予測不可能なことが仕事をしているとあります。むしろ、予測可能なことのほうが少ないのが現実です。なにか壁にぶつかった時、いつも後ろ向きになっていたら困難は乗り越えることができるでしょうか。発言をするときに、「でも」「だって」から始まっていたら、新たな方法や手段を想像できるでしょうか。前向きさを持つことで、できるかどうかわからないことも、まず挑戦することで可能性を切り拓くことができます。

 

物事を知っているとか、経験があることだけでは、応援されるとは限りません。就職活動でガクチカを熱心に作り込んだとしても、素直さもなく、後ろ向きだったら、一緒に仕事をしたいとは思われにくくなります。人に好かれることは大切なことです。八方美人になりましょうということではなく、この人になら任せることができる、頼み事ができるという人になりたいものです。どのような仕事も必ず「人」に関わります。お客様、上司、同僚、取引先などと一緒に仕事をします。一人で完結する仕事ほとんどありません。素直で前向きな人はチャンスもつかみやすいですし、応援されます。

 

教わったことはまずやってみる。やってみてどうだったかを報告する。勧められた本を読んで感想を伝えてみる。美味しいと教えてもらったランチはまず食べてみる。難しいことではなく、自分の素直さを磨く行動は身近にあります。ちょっとした違いが大きな差になっていきます。