ルールはない方がいい
あなたはルールがあった方が好きですか?それとも全くルールがない方が好きですか?どちらもメリットデメリットがあります。ルールがあれば、やることは明確です。しかし、ルールに縛られることがあります。ルールがなければ自由にできます。しかし、自分で考え、自分の責任でやらなければいけません。会社や組織では、ルールなんてない方が自由にできますし、ルールのための管理はなくなります。
ルールはなんのためにあるのでしょうか。例えば、お客様に一定水準の品質・サービスを提供するためのルールというものもあります。また、無駄な時間やコストを減らすためのルールといういうものもあります。チームや組織で活動をする上で、守らなければいけないことがなければ、バラバラになってしまいます。最終的にお客様にご迷惑おかけしてしまうような状態では、ビジネスとして成り立たなくなります。ルールが行き過ぎると、何も考えずにルールにあることだけをやるようになります。いかにルールの範囲に収まるかだけを目指すということが発生します。ルールを守ることが目的となってしまうと、本質を見誤ることにもなりかねません。
自由にのびのびとやりたいと思っていると、ルールを全否定してしまうことがあります。ルールがあるからダメだ。ルールが細かすぎて覚えきれないと言って、ただの批判になってしまうのもまた問題かと思います。ビジネスマナーも大きな意味でのルールの一つです。名刺交換をする時に相手の目を見て挨拶し、名刺は両手でいただく。商談中は名刺ケースを座布団にして名刺を置いておく。これはこれで一つの型であり、自由なスタイル名刺交換をしていたら信頼関係を壊しかねません。圧倒的な存在で、名刺交換のスタイルすらその人を表すぐらいのものになっていれば別ですが、突然変な動きをし始めたら、その後のチャンスを一瞬で失うことだってあります。そこまで責任を負ってでも自由にやりたいならいいですが、最低限のマナーは必要になります。
細かくなればなるほど、自由はなくなり、ルールに従うことが全てになってしまうと、頭で考えなくなります。状況は常に変化しています。今日良かったことも明日には受け入れてもらえないことだってあります。ルールはこうだからと何も考えずに、ただ反応していたらチャンスを逃しかねません。ルールはあくまでガイドラインであり、考える余地を残しておくことで新たな価値を生み出すことができます。
ルールがないからできないとか、ルールがあるから考えなくていいというのは、思考が停止している状態です。今最もベストな選択は何かを自分の頭で考える癖を身につけておきましょう。考えることができるようになれば、必然的に自由になっていきます。