2022/06/01
カレーを食べると、見た目以上に辛いときはありませんか。辛さ普通と書いてあるのに、食べてみると辛く感じことがあります。私たちは自分の先入観によって判断しているからこそ、意外な結果に驚くのです。辛さ普通が辛くないと思ったのは自分自身なのです。
就職活動で会社のことを調べて、こんな会社かなと想像して面接に行ってみたら、思っていたイメージと違っていたということがあります。思っていたのは自分であって、その会社は何も変わっていません。相手のことを責めるのではなく、自分のモノの見方をとらえ直すと見えるものは全く変わってきます。
逆に、見た目は美味しそうじゃないのに食べてみたらすごくおいしいということがあります。タコやイカは美味しいと思って食べていますが、もし何も知らずに初めて海で出会ったら得体の知れない動物にびっくりするはずです。食べて美味しいという経験があるから普段食べたいと思うのです。
経験したことがあることは、経験を通して見ていますし、経験したことがないものは想像で考えています。モノの見方を増やすなら経験の量を増やすことも大切なことです。やったことがないからやらないとか、食べたことがないから食べないではなく、何事も経験と思って行動してみることです。やってみたらわかることがあります。その経験が場合によっては辛いこともあるかもしれませんが、必ず自分の人生の糧になります。
食べてみたら辛いカレーのように、チャレンジしたら思いのほかしんどいということもあります。むしろ、想像以上に大変なこともあります。それでも怖がって行動しないより、実際に自分で体験してみると色々なことを学びます。自分で体験したからわかることもあるのです。
視座を上げて考えようとか、視点を変えて考えようと言うことは簡単です。しかし実際やってみるのは大変です。社会人1年目の人が経営者視点を持ちなさいと言われても、理屈では分かろうとしつつも本質を理解するには相当な努力が必要になります。だからこそ、自分のモノの見方を理解しておくことも大切です。自分はこういう見方をしてる、そしてそれは全てではなく、人によって見え方も違うということをなんとなくでもわかっていれば、相手を理解しようと努力することができます。