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2022/06/02

今あるものに気づく
筆者:石黒太一
 

不足しているものに意識が向くと、焦りや不安を感じます。就職活動で選考が進まない、志望業界の候補がない、内定がないなど、「ない」を言い続けると、ざわざわした気持ちになってきます。すべてを否定されているような気分になると行動が止まってしまいます。でも、よく考えてみてください。自分の中にある良さ、誰とも代えがたい存在、人とは違う強みなど必ず「ある」があります。ないものに目を向ける前に、すでにあるものにフォーカスすると、結果が大きく変わってきます。

私たちはたくさんのモノを持っています。世界を見渡せば、就職活動どころではない環境で生活をしている人たちもいます。教育を十分に受けることができなかったり、食事もお腹いっぱい食べることができない人たちもいます。決して比べるものではありませんが、私達が満たされているモノも決して少なくはありません。

足りないものを考えていけばいくらでも出てきます。自分の弱みもその一つかもしれません。これができない、あれが苦手とあげていけば、永遠に出てくる気がします。誰かと比較していると更に自分ができていないと思い込んでしまいます。

自分の強みや今まで経験してきたことは、唯一無二です。ずっと同じ学校だった同級生であっても、全く同じように成長することはありませんし、双子であってもそれぞれに強みが異なります。だからこそ、自分にあるものに気づくこと、認めることが自信につながります。ないものねだりをしていると、いつまでもないも探し続けます。実際は、すでに持っていたり、その解決方法を知っていたりします。

コップの水が半分しか入っていないのか、半分も入っているのか。同じ事実でもとらえ方によって全くことなります。半分しかないと不安になるのか、半分もあると安心するのかで行動が変わります。不安を行動の原動力にすると、必要以上に慎重になります。どんどん自分を不安に追い詰めていくのではなく、自分が持っているモノ、すでにあるものを大切にすれば、もっとチャレンジすることができます。

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