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2022/06/04

滑走路を離陸する
筆者:石黒太一
 

飛行機が離陸するには必ず滑走路を走って、スピードをつける必要があります。ヘリコプターのように急に浮上することはできません。私たちの人生も急に「できる」ようになるのではなく、そのための準備が必要です。そして、滑走路には限りがあります。永遠に助走をつけているわけにもいきません。ここぞというところで加速する必要があります。

離陸するのと同様に着陸するためにも滑走路を使います。飛び続けていれば燃料も無くなります。時々着陸して、メンテナンスしないと故障してしまいます。そのためには上手に着陸することです。高いところから点のような滑走路を見つけ、徐々に高度を下げながら降りていきます。ここでも急に降りることはできません。安全に着実に降りて行くことになります。

就職活動に置き換えて考えてみると、今まで学生生活を送ってきて、急にビジネスモードに切り替わるのは大変なパワーを使います。少しずつ準備をするなどで働くこと対する考えを整えていきます。無事に離陸できればあとは、目的地に向かって一気に飛び立つだけですが、環境の変化や思い描いたような会社が見つからないということも当然あります。飛行機だって急な天候の変化で着陸する場所を急遽変更することもあるぐらいです。自動運転ではなく、常に自分の意思を持って行動をすることが求められます。そして、実際に仕事をして結果を出すという意味では、一度着陸して、今後はまた違う目標に向かって離陸していきます。

一人ひとりが強みや魅力を持っています。離陸もしないで、ずっと格納庫に眠っていては宝の持ち腐れです。行動して、自分を理解し、強みを発揮することでさらに面白いことにチャレンジすることができます。高く飛ぶためにも滑走路を全力で走ることです。滑走を走り続けても浮上しようしなければ、地上からは離れることはできません。その全ては自分の意思によって決まります。人生は自動運転ではありません。飛び立つと決めるのも、目的地を決めるのも、ここで着陸すると決めるのも全ては自分次第です。

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